「歴史が踏みにじられる」という指摘を受け撤去された、熊本市中央区の花畑広場の『歴史サイン』。あれから3年。新たな形で再設置が進んでいる。

「歴史が踏みにじられる」と指摘受け

3年前の2021年、花畑広場の供用開始に合わせて熊本市が地面に埋め込む形で設置した『歴史サイン』。

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35枚の歴史サインの中には、明治天皇の行幸の歴史などが記されていることから「歴史が踏みにじられる」といった指摘を受け、市はいったん撤去することに。

当初の整備費と撤去に約1000万円かかったことから、公共工事のあり方が問われた。

35枚のサインを6基の台座として再設置

そして10月15日、熊本市の辛島公園で歴史サインの再設置が行われ、歴史サインは高さ70センチの台座型に形を変えた。35枚のサインを6枚ずつに分け、6基の台座を再設置することにしている。

このうち15日までに4基を再設置し、2024年中に全ての工事を終える予定だ。1枚分のスペースはこれからの歴史を刻むために空けてあり、熊本地震で落ちた熊本城の瓦も埋め込まれている。

再設置の費用は869万円。熊本市・市街地整備課は「観光客が市の歴史を知り、歴史の舞台を訪れるきっかけになってほしい」としている。

(テレビ熊本)

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