国際情勢の不安定さから、安全資産として金への需要が高まり、金の価格が高騰している。金の中古品の売却が増加している中、捨てようと思ったモノにも金が使われていて、高額で取引されるケースもある。
「うわー」50万円超の高額査定に驚き
ブランド品やジュエリーの買い取り・販売などを手がけている東京・新宿「KOMEHYO SHINJUKU」。50代の女性が持ち込んで来たのは、3年前に亡くなった母の遺品だという、金のイヤリングや大きな宝石が入った金の指輪、そして金の記念コインなどの金製品だ。

査定に来た客(50代):
金がすごく高騰しているっていうことがあったので、実際持っているものがいくらぐらいになるのかっていうふうなところを確かめてみたい。20~30万いったらラッキーぐらいの感じで。
担当者:
18金のイヤリングですね。
査定に来た客:
ちょっと、今じゃ考えられない重さなんですけど。
担当者:
めちゃくちゃ重いですよね。22.3gあるので。
査定に出したのは金製品3つを含む合計6つで、目標額は30万円だというが……。

担当者:
プラチナリングが5万6000円、金の指輪が18万円、金のイヤリングが21万7600円、金のコインが9万6600円で、合計55万200円です。
査定に来た客:
うわー、揺らぎます。揺らぎますね。
女性は、想定を超える高額査定に驚きを隠せない様子。6つのうち2つはメッキの可能性が高く値段はつかなかったが、4つの合計は55万200円で、特に金のイヤリングは21万7600円と高値がついた。
査定に来た客:
母は立派なものを残してくださったんだなって思いました。金の高騰ってやっぱりすごいんだなって思いますね。
捨てようとしていたメガネにも「金」が
また、別の親子が持ち込んだのは、捨てようとしていた祖母のメガネ。

査定に来た親子:
眼鏡屋さんに、「確認してから捨てられた方がいいですよ」と言われたんで、ついでに持ってきました。
祖父の遺品を査定してもらうついでだったが……。
担当者:
メガネもこの部分は、金で間違いなかったです。
査定に来た親子:
じゃあ捨てなくてよかった…。
フレームの部分が金だったということで、4400円の値段がついた。ちなみに、祖父の残してくれた純金のコインは1枚で20万2400円で、合計の買い取り査定は24万7900円だった。
査定に来た親子:
びっくりしました。帰って家族に報告したら、みんなびっくりっていうか喜ぶと思います。どうするんだろう?山分け?
仏具が約193万円で買取も
中東など国際情勢が不透明となる中で、安全資産である金の価格は上昇し、10月7日には約2カ月半ぶりに最高値を更新した。金の買い取り価格はどのくらい上がっているのか。

コメ兵SHINJUKU・萩原大介シニアチーフ:
こちら18金で約190gのネックレスになりまして、3年前で約103万円、現在ですと約183万円。金相場が上昇する要因はいろいろな要素が絡んでおります。世界の中央銀行が、国単位で買うっていうことも起きていますので、そういう意味で非常に需要が上がっていると言えます。

コメ兵に持ち込まれた意外な金製品には、メガネのふちの他に、万年筆のペン先、仏具、ベルトのバックルがある。万年筆のペン先は2gで約2万円、仏具は200gで約193万円、ベルトのバックルは50gで約48万円になっている。
(「イット!」10月14日放送より)