9日夜、京都府福知山市にある田んぼで、68歳の男性が胸から血を流し倒れているのが見つかり、死亡した。
警察は、発見時、田んぼには雄のシカがいて、角で刺された可能性があるとしていたが、11日司法解剖の結果、死因は「棒状のような物」が心臓付近まで達したことにより起きた「心タンポナーデ」だったと発表した。
鹿の『角のような物』が男性に刺さった可能性が高く、事件性は低いとしている。
■田んぼで胸から血を流した男性発見
この記事の画像(6枚)9日午後7時ごろ、京都府福知山市で「近隣の方が農作業に行ったまま帰ってこない」と警察に通報があった。
警察や消防などが捜索したところ、およそ1時間後に田んぼの中で福知山市に住む68歳の男性が胸から血を流して倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。
■田んぼにいた雄のシカは逃走 死因「棒状のような物 」が心臓付近まで達した「心タンポナーデ」
警察によると、田んぼは鹿よけのフェンスで囲まれていたが、発見時に田んぼの中に雄のシカがいたということだ。
シカはすぐに逃げたということだが、胸に何かが刺さったような傷があったことから警察は、男性が鹿の角で刺されて襲われた可能性もあるとみて司法解剖を進め、11日死因は「棒状のような物」が心臓付近まで達したことにより起きた「心タンポナーデ」で、事件性は低いと発表した。
■「『鹿が凶暴化している』といった話は聞いていない」と市の担当者
また、福知山市は「野生の動物には近づかないように」と市民に注意を呼び掛けているが、市の担当者は「『鹿が凶暴化している』といった話は聞いていない」と話している。
■「フェンスをしていても、飛び越えてはしゃぎ回る。対策のしようがない」
亡くなった男性を知る人は「対策のしようがない。過疎化が進んでいくので大事な人を亡くすのは悲しい」と話している。
Q.この辺は鹿が多いですか?
死亡した男性の知人:大変多いです。昼間でも出てくるくらい。これだけフェンスをしていても、飛び越えてはしゃぎ回っています。複数頭(田んぼに)入っていますね。私も何度か見たことがあります。この辺はよくやられてます。
■「人柄も、思いやりも、親切心もある心の広い方だった。悲しい」
死亡した男性の知人: 対策のしようがない、費用や労力をかけてやってるけどなかなか。対策の方法がないので。
大事な人で、過疎化が進んでいくので、大事な人を亡くすのは悲しい。人柄も、思いやりも、親切心もある心の広い方だった。大変残念です。
(関西テレビ 2024年10月11日)