2022年に大分県別府市で大学生2人が死傷したひき逃げ事件について重要指名手配となっている八田與一容疑者の最新の情報件数を今月、大分県警が発表した。情報提供の件数は2024年9月末時点で7397件となっている。
事件発生から2年3か月以上が経つ中、いまだ逃走を続けており県警が引き続き情報提供を呼び掛けている。
八田與一容疑者の特別報奨金を延長
この記事の画像(5枚)この事件は2022年6月、大分県別府市野口原の交差点でバイクに乗っていた男子大学生2人が軽乗用車に追突され死傷したもの。警察庁は2023年9月、現場から逃走した八田與一容疑者を道路交通法違反のひき逃げの疑いで重要指名手配に指定。道路交通法違反での指定は全国で初めてだった。
しかし、依然として逮捕に至っていないことから警察庁は2024年10月末までだった捜査特別報奨金(上限300万円)の期限も1年間の延長を決めた。これにより、引き続き、有力な情報提供には遺族などによる私的懸賞金(上限500万円)と合わせ、最大800万円が支払われる。
八田與一容疑者「似た男を見た」など目撃情報 最多は関東
こうした中、大分県警は9月末までにあわせて7397件の情報が寄せられたと公表した。
このうち「似た男を見た」などの目撃情報は6923件となっている。目撃情報の内訳は、大分県内が482件、県外が5784件、インターネットなどが657件。
さらに大分県外の目撃情報の内訳は関東が2664件、その他の地域が1332件、近畿が867件、九州が921件となっている。
重要指名手配に指定された2023年9月15日から2024年9月末までの情報提供が5918件と全体の8割近くを占めている。
県警は今年6月、八田容疑者の現在の風貌を想像して描いた6枚の似顔絵を公開。また、「八田與一よ、隠れるな。今すぐ出頭するんだ」などと呼びかける動画を公開するとともに引き続き情報提供を呼び掛けている。情報提供は別府警察署0977-21-2131
(テレビ大分)