中東情勢の悪化でガソリン価格が高騰し大分県内では12日、20円以上値上がりした店もあります。
深夜のガソリンスタンドでは駆け込み給油に訪れる人で行列が出来ていました。
アメリカ・イスラエルによるイランへの攻撃により緊迫化している中東情勢。
3月下旬以降、原油の輸入は大幅に減少する見通しです。
◆高市首相(11日)
「持続的に国民の皆さまの生活を支えるべく、 今後とも支援のあり方は柔軟に検討する」
高市総理は11日、16日にも日本国内の石油備蓄を放出すると表明しました。
また経済産業省はレギュラーガソリンの全国の平均価格を1リットルあたり170円程度に抑えるため元売り各社に対し19日から補助金の支給を始める方針ですが先行きは不透明です。
11日夜、午後11時半過ぎ。
大分市内のガソリンスタンドでは
◆TOS渡辺一平記者
「午後11時半の大分市内のガソリンスタンドです。深夜にも関わらず多くの人が給油に訪れていて店の外まで車の列が出来ている」
こちらのガソリンスタンドではレギュラーガソリンを1リットルあたり26円値上げ。
150円台から180円台になる 午前0時の前に給油をしようと多くの客が訪れていました。
店では1週間ほど前から会員には事前に値上げを知らせていたということです。
◆利用客
「まさか行列が出来ているとは思わなかった」
「あすから高くなるとネットとかで見ていたので、きょう中に入れておきたいと思ってきた」
「お金もかなりかかるので安くなってほしい」
駆け込みでの給油も見られた11日から一夜が明け、大分市内の別のガソリンスタンドを訪れてみると。
◆TOS田辺智彦記者
「こちらのガソリンスタンドはけさから20円以上値上げされたが、多くの車が給油に訪れている」
レギュラーガソリンは1リットルあたり185円に。
27円値上がりしたにも関わらず多くの客が訪れていました。
店によりますと、客の数は普段の同じ時間帯よりも3割ほど多いということです。
◆愛石油 三宅玄徳 社長
「品薄になるのではないかと心配して、燃料が販売している うちに入れておこうというお客さんもいるよう。ここまでの(価格の)上り方は異常で今までに無い。1週間ほどで3割4割仕入れ価格が上がるというのは経験したことがない」
中東情勢の緊迫化以降、こちらの店ではガソリンの入荷量に変わりはありません。
しかし、軽油については普段の6割ほどしか入荷出来ていないということです。
そのため、影響が長期化すれば販売する軽油が底をつく可能性もあるということで先行きを不安視していました。
影響はガソリンスタンドに留まりません。
◆TOS甲斐菜々子記者
「多くの石油製品を使うまちのクリーニング店でも原油価格高騰の影響が出ています」
大分市に8店舗を構えるこちらのクリーニング店。
工場では1日およそ5000点のクリーニングを行っていますがすでに、石油を原料とするハンガーや衣服を包む透明のカバーは仕入れ先から10%ほどの値上げの打診が来ているといいます。
さらに。
◆みどりやクリーニング小原一基 代表取締役
「こちらは石油系の溶剤を使ったドライクリーニングの機械」
「原油が上がると全ての油関係の価格が上がるので、石油系の溶剤の価格もこれから上がることが想定される」
このほかアイロンや乾燥機などで使うボイラーの燃料である灯油、衣類の集荷や配送で使う車のガソリンの値上げも避けられません。物価高に伴い、3月一部のサービスで1割ほどの値上げを行ったもののさらなる困難に直面していました、
◆みどりやクリーニング小原一基 代表取締役
「すでに以前から燃料代は高止まりしていて、なるべく企業努力ぎりぎりで頑張っていたところにまたさらに一段上がるのかなと思うと価格転嫁も考えないと難しい。燃料代が何とか安定してほしいと思っている」
先行きが見通せない中東情勢。
私たちの身近なところでも大きな影響が出ています。