指先で簡単「老眼セルフチェック」
老眼かどうかを正確に知るためには視力測定が必要だが、指先を使って簡単にチェックする方法もあるという。
まずは人差し指の腹の方を、顔のすぐ近くに置く。そこから指を徐々に遠ざけていき、指紋がくっきりと見えるところ(ピントが合うところ)で動きを止める。その時の目から指の距離を測ることで自分の「近点距離」を知ることができる。
「近点距離」とは、近視や乱視などの屈折異常がない状態でピントを合わせることができる、目から最も近い位置のことをいう。つまり、眼鏡やコンタクトレンズを使用している人は装着している状態で測る。

近点距離が30cm以上。さらに、小さい文字を読む際に文字がぼやける、夕方や照明が暗いと物が見えにくくなる、スマホの文字を打ち間違える、などが日常的に起こる人は「老眼が進行している可能性が高い」という。
老眼が進行していることが判明したら、老眼鏡や遠近両用レンズなどの老眼対策をするよう勧めている。
糸川次長によると、「初期症状の早い段階から対策することで、遠近両用などの累進レンズは慣れやすくスムーズに続けることができるようになりますし、周りに気づかれず対策できたり、なにより目の疲れが軽減され、仕事ややりたいことに集中できるので、若々しさを保つことにも繋がります」とのことだ。

老眼は完全に予防したり治療したりはできないものとされ、近視の人も遠視の人もなるという。セルフチェックをしたり、眼科に行ったりして、早めに気づくことが対策への第一歩としてほしい。