失職に伴う兵庫県知事選挙が11月17日に投開票されることが決まった。知事選には新たに前の尼崎市長が出馬する意向を固めている。

兵庫県HPより
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30日未明、兵庫県の公式サイトで、知事のプロフィールなどを紹介する「ようこそ知事室へ」のページから削除された斎藤前知事。斎藤前知事はパワハラなどの疑惑の告発などから不信任決議を受けて、30日付で失職した。

■30日 知事不在の中で県議会が再開

30日、知事不在の中で再開した異例の兵庫県議会。服部副知事が執務を代行し、議事が進められた。

兵庫県 服部洋平副知事:新しい体制になりますので、しっかりと(県民に)信頼を回復していただけるよう、頑張って参りたいと思います。

兵庫県の選挙管理委員会は、失職にともなう知事選挙について、10月31日に告示、11月17日投開票を行うことを決定した。

知事選をめぐっては斎藤元彦前知事(46)と、無所属で共産党が推薦する大澤芳清さん(61)が出馬を表明。

29日、第3の候補が新たに。兵庫県議も務めた前尼崎市長の稲村和美さん(51)が出馬する意向を固めた。稲村さんは、関西テレビの取材に応じて「政党色のない政治団体がプラットフォームになって進める形です」と話している。

■「県民に選択肢を」という声、乱立防ぎたいという声

県議会の各会派も候補者探しに追われる中、一部の議員からは候補者の乱立は防ぎたいとの声も出ている。

ひょうご県民連合 上野英一議員:最大限の努力をしないといけない。(自民と)できる限り一緒にやれたらいいなと思っています。

一方で、独自候補の擁立を目指す維新は、有権者にさまざまな選択肢を示すべきと訴える。

維新の会 門隆志県議:変に相乗りをして、当選した人が各会派の政策協定でがんじがらめになって、やりたいことをできなくなるほうが弊害があるのかなと思いますよ。

知事選の告示までおよそ1カ月、各会派は態度表明に向けて、議論を進めている。

■「斎藤前知事再選の懸念」も「論争悪いことではない」と加藤デスク

現在の状況を整理すると、大澤さん、斎藤前知事が出馬表明をしていて、稲村さんが出馬の意向を示しているという段階だ。自民、維新も独自候補者擁立を模索している。

各会派の動きについて、関西テレビの加藤デスクが次のように指摘する。

関西テレビ 加藤さゆり報道デスク:自民党の県議は、乱立すると組織票が割れてしまうので、斎藤さんはやっぱり知名度がありますから、再選の余地を与えてしまうんじゃないかと危惧する声もあるようです。 ただ自民党の総裁選の時に、9人の候補が並んで、いろいろな政策が聞けたというメリットがありました。候補者がいればいるだけ政策が聞ける、論争になることは、悪いことではないと思います。

 兵庫県知事選挙は、11月17日に投開票が行われる。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年9月30日放送)

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