高齢化が進み耕作放棄地が増える長野県松本市四賀地区。こうした場所では野生動物が出やすく畑を荒らされる被害も出ている。雑草をどう取り除いていくのか、9月25日、住民対象に「ヤギの放牧」と「ラジコン草刈機」の見学会が開かれた。
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ヤギ×ラジコン 草刈りの助けに
むしゃむしゃと草を食べるヤギ。
坂道も難なく移動できるラジコン草刈機。

どちらも、中山間地の草刈りの助けになる。
悩み…野生動物が畑を荒らす
松本市の山あい、四賀地区はある問題に悩まされている。
四賀地区町連合会の坪田広之会長は「田んぼ、畑の草刈りが大変。担い手不足、高齢化で人口が減る中で、悩みの種」と話す。
高齢化も進み耕作放棄地は30ヘクタール以上。草刈りに手が回らず雑草が生い茂ったままだ。

こうした場所は野生動物が身を隠しやすく、人里までやってきて畑を荒らす被害につながっている。
ヤギが救世主!?
対策の一つがヤギの放牧。長野県内で広がりつつある。
耕作放棄地に放し雑草を食べさせることで山林と畑の間に見通しの良い「緩衝帯」を生み出す。

小谷村の集落では野生動物の被害が減ったという。
松本市住民自治局の松村豪治さんは 「ヤギとか羊を用いた草刈りも一つ手なんじゃないか」と話す。

四賀地区の住民自治局も9月25日、ヤギ1頭を支所の庭に放し区長らにメリットを説明した。
「ラジコン草刈機」の導入検討も
また、操作が簡単で傾斜地も移動できる「ラジコン草刈機」も体験した。
坪田会長は「昔からいるヤギも一つの方法。四賀の地域もいろいろな人が来られるような地域に、みんなでしていかなければならない」と話し、今後、各地区でヤギの放牧やラジコンの導入を検討していくという。

今後、各地区ではヤギ
(長野放送)
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