山形県の置賜地方で受け継がれてきた味覚を観光客に楽しんでもらおうと、郷土の食材をふんだんに取り入れた弁当が開発され、長井市でお披露目会が開かれた。
観光局が地元の弁当店と共同開発
2段重ねの弁当「郷山のごっつぉ」。
下段には、県産の「はえぬき」を使った白ご飯とキノコおこわ、米沢牛とゴボウのしぐれ煮や季節の漬物。上段には玉こんにゃくやぜんまい煮・食用菊とほうれん草のおひたしなど、素朴ながらも自然の恵みが詰め込まれている。
この弁当は、旅行商品の販売などを手がけている「やまがたアルカディア観光局」が、置賜地域の味覚を観光客に楽しんでもらおうと、米沢市の松川弁当店と共同で開発した。
「五感すべてで置賜らしさを感じて」
9月18日のお披露目会には、観光関係者など15人が参加し、地域の魅力が詰まった弁当を味わった。
参加者の1人は、「一番目をひいたのは『玉こんにゃく』。観光客に山形を感じてもらえるのかな。いろんなものがたくさん詰まっていて、郷土料理の味が体験できてよかった」と話した。
やまがたアルカディア観光局の鷲見孝副理事長は、「弁当を食べながら景色を想像したり、目の前の景色を体感する。五感をすべて使って置賜らしさを体感していただければ」と呼びかけた。
弁当は18日からやまがたアルカディア観光局で予約を受付け、当面は1週間以上前の予約・10個以上の注文に限ることにしている。
観光局は今後この弁当を、置賜を巡るツアーの昼食に取り入れ、全国から訪れる観光客に楽しんでほしいとしている。
(さくらんぼテレビ)
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