9月27日に投開票される自民党総裁選を前に、那覇市で立候補者9人による演説会が開かれた。
連日、全国各地で演説会を開いている候補者たちは、普天間基地の移設問題や自衛隊の南西シフトなど、沖縄を取り巻く課題について何を語ったのか?演説会を取材した。
沖縄の問題にどう向き合う?
外務大臣の上川陽子さんは、県内で発生したアメリカ軍関係者による女性への暴行事件について、厳しい姿勢でアメリカとの再発防止に向けた交渉に臨むと訴えた。
上川陽子氏:
基地関係者によって性犯罪の問題が起こる度に、皆様から本当に大きな声を頂いております。基地関係者の性犯罪、性暴力は二度と起こさせない。こうした厳しい姿勢で交渉に臨みます
防衛大臣などを歴任した石破茂さんは、幹事長を務めた2013年に当時、辺野古移設に反対していた県選出の国会議員や自民党県連に容認を迫ったことについて、「深くお詫びを申し上げる」と述べた。
また、日米地位協定については、「運用改善」ではなく「改定」が必要との認識を示した。
石破茂氏:
沖縄国際大学にヘリが墜落した、沖縄の警察は入ることも出来なかった。全ての機体の残骸は米軍が回収をしたこれが主権国家なのかと私は思っています。少なくとも地位協定の改定には着手すべきである
党幹事長の茂木敏充さんは、普天間基地の返還期限を明確にする考えを示した。
茂木敏充氏:
アメリカの大統領が決まったらすぐに会談を行い、返還期限これも決めなくちゃいけない。そして、跡地が決まったら順次返還を進め跡地の利用というのを進めていく
官房長官の林芳正さんは、急逝した松川前宜野湾市長と最後に面談した事に触れ、普天間基地の返還実現を訴えたが、その手法について言及はなかった。
デジタル大臣の河野太郎さんは、尖閣諸島で中国の海警が領海侵入を繰り返していることに言及し、「自衛隊と在日米軍でどう守るか議論しなければいけない時期が来ている」と訴えた。
このほか、小泉進次郎さんや、加藤勝信さん、小林鷹之さん、高市早苗さんは、基地問題について具体的な言及はなかった。
どういう政策を唱えているか知りたい
演説会の会場には自民党員だけでなく、一般の姿も見られた。
演説会の聴衆:
トップが決まるという事であれば、どういう政策を唱えているのかという事を知りたいと思ってきました
演説会の聴衆:
沖縄基地問題が大変じゃないですか。それに対してちょっと踏み込んだ言い方をしてくれた方がいたから良いねと思いました
自民党総裁選は9月27日に投開票される。
(沖縄テレビ)