9月2日に起きた熊本市電の『重大インシデント』について、12日に熊本市交通局は「機器の不具合の可能性」とする現時点の調査結果を明らかにした。

誤ってスイッチが入る機器の不具合か

きょうの熊本市議会特別委員会で井芹和哉交通事業管理者が改めて陳謝した。

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重大インシデントとして調査されているのは、9月2日午前7時半ごろ、新水前寺駅前電停を出発してすぐの車両内で乗客が中扉のステップに降りたところ、走行中にドアが開き、40センチほど走行したというものだ。

これについて「あくまで市交通局として今考えられる原因」とした上で、「客がドアに挟まるのを防ぐ『マットスイッチ』が、本来切れていなければならない場面で、誤ってスイッチが入り、ドアが開いてしまったと判断している」と説明した。

緊急点検で他の2台でも同様の不具合

また熊本市交通局は同じマットスイッチを設置している他の車両29台を緊急点検し、うち2台に同じ現象が見られたため関連機器の取り換えを行ったということだ。

熊本市交通局は、再発防止策として今回の原因と考えられる関連機器についても、定期的な検査項目に追加するとともに、より安全性の高いドア開閉装置への更新を検討しているとした。

(テレビ熊本)

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