“パワハラ”そして“おねだり”と、数々の疑惑の渦中にある兵庫県の斎藤元彦知事を巡り、4日までに、さらなる「問題発言疑惑」が浮上した。
未集計アンケートから新たに“俺は知事だぞ!”発言
その問題発言疑惑とは、斎藤知事がホテルでの夕食を巡り、「俺は知事だぞ!」と激怒したのだというものだ。これについて斎藤知事は、4日午後3時頃の会見で次のように述べた。

斎藤元彦知事:
「俺は知事だぞ」と激怒したという認識・記憶はなくてですね。
中間報告として、先日一部が公開された斎藤知事に関する県職員へのアンケート。そのうち未集計だった回答について、4日までに新たなパワハラ疑惑が明らかになった。
関係者によると、アンケートの回答には、あるホテルで開かれた会議に斎藤知事が参加した際、そのホテルで、本来、事前予約が必要な夕食を予約していないのに「食べたい」と言い出したというものがあったという。

県職員による回答(実際に知っている):
主催者側に断られると、斎藤知事は「俺は知事だぞ」と激怒した。おびえた秘書課が直接会場のホテルと掛け合って無理やり夕食を準備させていた。
この「俺は知事だぞ」“激怒発言”の真偽について、4日の会見で報道陣から質問が出た。

予約なしで夕食の準備をお願いしたことは認めた一方……。
斎藤知事:
激怒したということはないと記憶していますけども。
――どういう表現だったか?
ちょっと覚えてないですけど、「何とか枠とれないかなぁ~」ということをお願いしたと。
――「俺は知事だぞ」という発言はあったのか?
えっと、「俺が知事だぞ」とか激怒したという記憶がないですね。
関係者によると、8月に公開されたアンケートの中間報告の後、新たに集計した約2000人分の回答のうち「パワハラを見聞きした」と回答した職員が5割を超えたことが明らかになったという。
使用済みの油取り紙を床にポイ捨て 職員に拾わせ
自由記述の回答では、「俺は知事だぞ」発言の他、新たなパワハラの指摘が次々と明らかになった。

県職員による回答(直接知っている人から聞いた):
職員が渡した顔のテカリ防止用の油取り紙を使用後、ゴミ箱に捨てるのではなく、そのまま床に捨てて職員に拾わせている。

県職員による回答(直接知っている人から聞いた):
姫路ゆかたまつりの“出禁”は有名。浴衣へ着替える場所が気に入らず、鏡もなかったので、関係者に激高。老舗呉服店を閉めて、専用の着替え場所を確保させた。
県職員による回答(直接知っている人から聞いた):
着ぐるみを登場させての啓発活動では、子供が知事より着ぐるみに群がっており、(知事が)不機嫌になったと聞いた。

今後予想されるのが議会による不信任決議案の提出で、決議案が可決された場合、知事は辞職するか、議会を解散するかの選択を問われる。
斎藤知事:
不信任決議案というものが大変重い制度だと思っています。
記者:
そういうことを伺っているのではなく、百条委員会で明らかにしたいとおっしゃるなら、議会を解散できないと思うが?
斎藤知事:
聞きたい趣旨も分からなくはないんですけれど、仮定の話で答えられない。

百条委員会は5日と6日も行われ、6日は斎藤知事本人出頭のもと、“おねだり疑惑”などに関する尋問が行われる予定だ。
(「イット!」9月4日放送より)