高知の魅力発信の場が大阪・梅田に誕生した。7月31日、高知県のアンテナショップ「SUPER LOCAL SHOP とさとさ」がオープンし、初日から多くの客でにぎわった。
知事自ら店頭に立って高知をPR
午前11時にオープンした「とさとさ」。いきなりの人出に大混雑となった。
7月31日、大阪・梅田に「SUPER LOCAL SHOP とさとさ」がオープンした。

入居したのはJR大阪駅の西隣にある地下3階・地上39階建ての「JPタワー」の中の商業施設「KITTE大阪」で、県として初めての“関西版アンテナショップ”となる。

初日の31日は、関西戦略を打ち立てた浜田省司知事自ら店頭に立ち、「いらっしゃいませ。高知県の知事です。ユズのあめです」と高知をPRした。
大阪から訪れた人は「三山ひろしさんの大ファンで、きょうはもう絶対来ないとと思って。(アンテナショップが)東京にしかなかったので、大阪にできて本当にうれしいなと。友達もいっぱい来るって言ってます」と話していた。

店内ではユズの加工品やカツオのたたき、県内にある全18の酒蔵の日本酒など約900品を販売している。
大阪から訪れた人は「ショウガあめとユズごまドレッシング」「『すまき』と『大丸』が好きで、すぐ買えるのがうれしい」と話し、好評のようだった。

また、高知出身の人からは「『馬路村のポン酢』などはあまり大阪では手に入らないので、気軽に地元の商品が買えるのはうれしい」といった声が聞かれたり、他に晩酌のお供探しをする人の姿もあった。
逸品を求める客で店内は超満員状態
開店から30分、店内は入場制限がかかるほどの超満員状態に。

「ぼうしパン」「ミレービスケット」などなじみの商品が次々と売れていた。

「とさとさ」が入居する2階のコンセプトは、「ええもんにっぽんめぐり」。その名の通り、フロアには全国各地のアンテナショップ15店舗が軒を連ねる。
沖縄のアンテナショップでは「シーサー」が出迎え、北海道のショップではスープカレーにチーズ、バター、旭川ラーメンなど、おなかが鳴りそうな品が並ぶ。
そんな各地の名物がこぞって立ち並ぶ中、「とさとさ」には、“こじゃんとなが~い”行列が。

オープニングキャンペーンとしてカツオの塩たたきと土佐巻き1800食がふるまわれ、大勢が土佐の逸品を求めた。
京都から訪れた人は「お塩で食べることが少ないので。おいしいです」と話し、他にも「ニンニクも効いていてカツオがとてもおいしい。(高知に行きたくなったりします?)なります」といった声も聞かれた。

「とさとさ」小松珠実店長は「高知の魅力を知っていただいて、高知に観光に来ていただいて住んでみようかとか、そういったきっかけになるようなお店にしたい」と話す。
2025年4月からの大阪・関西万博に向け勢いづく大阪。県は2024年度の来場者を33万人、1億2000万円の売り上げを目指している。

浜田知事は「早速たくさんのお客さんに入っていただいていて、このスタートダッシュをしっかりと進めていきたい」「オール高知でアンテナショップを盛り上げていただいて、大阪・関西にみんなで打って出る、そんな体制を組めれば」などと述べた。
(高知さんさんテレビ)