7月、高知市の桂浜水族館に誕生したオットセイの赤ちゃん。お母さんに負けない飼育員の愛情ですくすく育っている。6月にはアシカの赤ちゃんも誕生し、2匹の違いを見比べるのも水族館の楽しむポイントだ。

初の“人工哺育”7月生まれのスター

桂浜水族館に新しいスターが誕生した。
7月13日に生まれた「ミナミアメリカオットセイ」の赤ちゃんだ。

ひょっこひょっこ動いたりおなかをかいたりする姿に、訪れた人からも「かわいい~かわいい~」と声が上がった。

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オットセイ界の超イケメン父・キネンと母・クオの間に生まれたオスの赤ちゃん。まだ名前はないが、赤ちゃんの“バブ”と母の名前・クオをあわせて「バブックー」と呼ばれている。取材当時(生後2週間)の体重は4.59kgだという。

赤ちゃんの寝床があるのは水族館のバックヤード。
母親の母乳の分泌量があまり足りておらず、子どもが栄養失調になるおそれから、人間の手で育てる“人工哺育(ほいく)”という形を取ったとオットセイ担当の高木竣斗さんは話す。

桂浜水族館初となるオットセイの人工哺育を決断したが、難しい点もあるという。

桂浜水族館 オットセイ担当・高木竣斗さん:
この子、哺乳瓶からミルクを飲んでくれないので、管を直接胃の中に入れてミルクを与えているという状態。

人間が大好き?赤ちゃんと触れ合い

生後6日目からは飼育員が泳ぎを教えていて、プールを飛び出してお散歩することもある。

兄のせなくんに抱きかかえられてバブックーと触れ合うななちゃん(左)
兄のせなくんに抱きかかえられてバブックーと触れ合うななちゃん(左)

バブックーは早くも人間が大好きなようで、生後4カ月の女の子、ななちゃんと触れ合う姿も見られた。

バブックーとななちゃんの様子を見ていた兄のせなくんは「(ななちゃんが自分と)一緒だなと思っていたと思う。どっちもかわいいなと思いました」と笑顔で話した。

また、中土佐町から訪れた女の子は、初めて見たオットセイの赤ちゃんに「めっちゃかわいかった」「男の子やき、強くなってほしい」と話した。

アシカの赤ちゃんも!違いを楽しんで

さらに桂浜水族館では、6月27日に生まれたアシカの赤ちゃんも見ることができる。

2匹の赤ちゃんを比べると、耳が細長く毛がもさもさしている方がオットセイの赤ちゃんだ。
「赤ちゃん同士でも、どこが違うのかを見て比べたりしていただけると楽しいんじゃないかな」と高木さんは話す。

桂浜水族館 オットセイ担当・高木竣斗さん:
お母さんに負けない愛情で、飼育員が全力で育てていきたいと思います。

オットセイの赤ちゃんは、水族館の営業時間中展示室に出ていれば見ることができる。元気にすくすく育つ赤ちゃんに会いに行ってみてはいかが?

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
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