パリオリンピック金メダリストの日下尚選手(23)らが愛したさぬきうどん店が、香川・高松市にあります。強さの秘訣「うどんパワー」に迫ります。

高松市出身 強さの源は「うどん」

高松市前田東町にある創業19年の「あづまうどん」。

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パリオリンピックのレスリングで金メダルを獲得した高松市出身の日下尚選手が、強さの秘訣を「うどんパワー」と語り話題になりましたが、その日下選手が小さい頃から訪れていた店が、この「あづまうどん」なのです。

日下選手が口にしたうどんを味わおうと、店は連日、多くの人でにぎわっていて、オープン前から並ぶ人が増えたといいます。

日下選手の金メダル獲得。店主の藤井大剛さんは「驚いて声が出なかった」と振り返りました。

あづまうどん・藤井大剛さん:
「あ、あ」みたいな。あれが本当にびっくりした時の人間の反応なのかと。

妻の和恵さんも「まさか金メダルを取ると思っていなかったので、本当にうれしい」と声をはずませていました。

「メダルを取ったら一生無料」の約束

日下選手の大好物は「肉ぶっかけ」。一度に4玉食べるといいます。

4玉にもなると、ものすごく大きい器に盛られるとのことですが、日下選手はペロリ。和恵さんによると、「うどんが好きで、とにかくうどんをたくさん食べている」のだといいます。

気になるそのお味。中村香月記者が食べてみると「甘く味付けされた肉とツルツルのうどんがあって非常においしい。これは力が湧いてきます!」と、うどんパワーを感じ取ったようです。

訪れた人たちも、「出汁と肉のうまみと麺のコシがあってめちゃくちゃおいしい」と豪快にうどんをすすっていました。

日下選手が肉ぶっかけを食べるとニュースで見て、「なおさら好きになった」「おいしいものを食べると金メダルが取れるのだなと思った」と話す人も。そして「やっぱり讃岐の人はうどんパワー。DNAに仕組まれている」と語る人もいました。

店主の藤井さんは日下選手に「メダルを取ったら、一生無料にする」と話をしていたそうで、「ここで食べる限りはたらふく食べさせてあげようと思う」と笑顔で話しました。

パワーの源「県民にとって大事な食事」

あづまうどんの常連は日下選手のほかにも。三木町出身で、パリオリンピック男子バスケットボールに出場した渡邊雄太選手もよく訪れていました。

あづまうどん・藤井大剛さん:
地域の有名人が近所から出てくれるのは本当にうれしいし、田舎が盛り上がることはすごく良いことだと思う。うどんパワーの源と考えたら県民にとっては大事な食事だと思う。

オリンピアンを愛し、オリンピアンに愛されたあづまうどん。「うどんパワー」の源はここにありました。

(岡山放送)

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