13日、帰国会見を行った卓球日本代表。
しかし、早田ひな選手の発言を巡って「中国人の感情への冒瀆」だとして、中国で波紋が広まっている。

平和を思う気持ちが誤った形で広がる事態に

早田ひな選手(13日会見):
鹿児島の特攻資料館に行って、生きていることを、そして自分が卓球をこうやって当たり前にできていることというのは当たり前じゃないというのを感じたい。

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南九州市にある、「知覧特攻平和会館」。
79回目の「終戦の日」を迎えた15日も多くの人が訪れていた。
実際に早田選手の会見がきっかけに来訪したという家族も。

来訪した家族:
早田選手が言っていたので、家族の日常の幸せをかみしめる意味できょうは来ました。

知覧特攻平和会館  川崎弘一郎館長:
早田さんは24歳と若い方で、若い方が特攻資料館というのがどういうものか知っていただくきっかけになったと思います。

しかし、この早田選手の発言、中国では、違った捉えられ方をしていた。

中国メディアは、「特攻」は軍国主義による侵略の歴史の美化だとして、早田選手の発言を「中国人の感情への冒瀆」だと報道。

さらに卓球男子金メダリストの樊振東選手の勧めで8月12日に開設されたばかりの早田選手の中国版SNS・ウェイボにも…。

孫穎莎選手(左)と早田選手
孫穎莎選手(左)と早田選手

中国メディアによると、この発言があった翌日、樊選手と女子シングルス銀メダリストの孫穎莎選手が早田選手のフォローを外していたという。

コメント欄には中国語で、早田選手を非難する書き込みが相次いだ。

「侵略者を崇拝することは、私たちの国民感情を傷つけ、受け入れられない」
「この悪名高い場所が軍国主義を呼び起こす場所であることを知っているのか?」

しかし、知覧特攻平和会館は、恒久の平和を祈念し建てられた特別な場所。
早田選手の平和を思う気持ちが誤った形で中国に広がる事態になってしまった。
(「イット!」8月15日放送より)