北朝鮮の金正恩総書記は7月29日、水害で避難を余儀なくされていた被災者テントを訪問していた。
また、被災者に贈り物をすると、感動した少女が大号泣する場面もとらえられている。
水害で住民の不満が指導部に向かうことを回避したいのか、被災地の視察をアピールしてきた。
被災地を視察する金総書記
北朝鮮で7月29日、金正恩総書記の手に“無数の腕”がしがみつく場面が撮影された。
金総書記が視察したのは、大規模な洪水被害に見舞われた被災地だった。
自ら、テント生活を余儀なくされている被災者のもとへ足を運んでいた。
金総書記は、今回の水害で住民の不満が指導部に向かうことを回避したいのか、被災地の視察を強調してきた。

視察では、車の3分の1ほどが水没しても、ボートの上で枝に頭をぶつけても、被害のひどさを自らの目で見続けていた。
被災者の子どもへプレゼント
その被災者たちに対し、金総書記からサプライズが用意されていた。

広げているのは、白いドレスだ。
被災者たちへの懸命のアピールのためか、金総書記自らプレゼントを手渡したのだ。
もらった女の子は、感動のあまり大号泣していた。

そして、ドレスを着た女の子からも、サプライズ返しがあった。
なんと女の子は、金総書記の頬にキス。
金総書記もうれしそうに笑う姿が映っていた。
悲痛な訴え…金総書記の腕つかむ
その後、外に出た金総書記を待っていたのは、「帰らないで」とばかりにテントの中から伸びた被災者たちの腕だった。

金総書記は、復旧に時間がかかっていることについて、「申し訳ない」と謝罪したという。
(「イット!」 8月13日放送より)
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