「今は警戒アラートが出されている状況ではない」
パリオリンピックの開幕が迫るなか、キーパーソンの一人、フランスのアメリー・ウデアカステラ五輪相がFNNの単独インタビューに応じた。取材は7月24日、パリ市内にあるフジテレビ支局の特設スタジオで行われた。
この記事の画像(4枚)ウデアカステラ五輪相:
本当に素晴らしい、どこを見渡しても美しいです。パリは美しい街でしょう?そしてオリンピックの後、あなたはもっとパリを好きになることでしょう。
まずは最も注目が集まるセーヌ川を使った開会式。テロの脅威が高まった場合、会場をスタジアムに移すなどの代替案が検討されていたが、ウデアカステラ五輪相は、「今は警戒アラートが出されている状況ではありません。私たちは常に監視しています。そして開会式では全世界にプランAを披露することができるでしょう」と自信を見せた。
開会式は予定通り、セーヌ川で行われるという。
開会式を彩る出演者は…
また開会式では、セリーヌ・ディオンさんやレディ・ガガさんが出演するのではないかとフランスで報じられ、五輪相はこの日の朝の地元メディアのインタビューで、「彼女たちがフランスにいるのは偶然ではない」と発言していた。
この発言の真意を問うと、弱冠口が重たくなり、「これ以上お話しすることはできませんが、今朝私が発言したことは確かです。皆さんが焦るのはわかりますが、私たちは秘密を秘密として保持する必要があります」と述べるにとどめた。
「泳いだ直後から体調は万全」
開会式も話題だが、セーヌ川と言えば、オープンウォータースイミングやトライアスロンの水泳の会場にもなっていて、その水質が懸念されている。
ウデアカステラ五輪相は7月13日、自らセーヌ川を泳ぎ安全をアピールした。
泳いだ感想については、「セーヌ川に飛び込んだり、泳いだりするのは素晴らしい経験でした。副作用はまったくなく、泳いだ直後から体調は万全です。川の水は嫌な匂いは全くなく、少し不透明ですが、本当に安全で良い感じです。むしろ甘いくらいでした。」と述べた。
それでも水質が改善されない場合には、会場を別の場所に移したり、トライアスロンの水泳を中止してデュアルスロンに変更する代替案が用意されている。
ウデアカステラ五輪相は、「私たちは計画を完全に実行してきました。ただ1つだけ弱点があるとすれば、大嵐のような天候が何度も続くと、物事が難しくなるということです。」と述べ、弱点があるとすれば天候だと説明した。
「この街、この国は美しい」
しかし、「今、私たちは世界を歓迎する絶対的な準備ができています。私たちはそれを誇りに思っています。私たちは大会を広く開催し、分かち合いの瞬間にしたいと思っています。この街、この国は美しいです。」と大会に向けた準備は万端だと強調したウデアカステラ五輪相。
意外にも日本を訪れたことは一度も無いという。
ウデアカステラ五輪相は、「4月は桜が咲き誇るベストシーズンということは知っています。日本の皆さんが大会を楽しんでもらえることを願っています。私は皆さんがオリンピズムとパラリンピズムをこよなく愛していることを知っています。あなた方のチームの、日本の選手たちの幸運を願っています。私たちは、今回もまた、あなたたちがとても手強い存在になることを確信しています」と日本チームにエールを送った。