熊本市電における機器の更新に伴う全国交通系ICカードの利用廃止案をめぐって、熊本市は全国交通系ICの利用が可能な、簡易型の端末を導入する新たな案を示した。

全国交通系IC使える簡易型端末の導入案

熊本市電では2025年度に運賃の決済機器の更新時期を迎えるが、更新費用が約2億円と高額なことや、先に全国交通系ICカードの廃止を決めた県内のバスや熊本電鉄と決済方法を統一するために、一度は全国交通系ICカードの利用を廃止する方針を示していた。

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これに対し、議会や市民から「議論をやり直してほしい」といった声が上がる中、7月23日の特別委員会で熊本市交通局は新たな案を示した。

新たな案はバスなどと同じ機器に加え、全国交通系ICが利用できる簡易型の端末を導入するというものだ。ただ、簡易型のため車内での現金を使ったICカードへのチャージができないという。

更新費用は継続より安いも大差なし

更新費用については今ある機器を継続する案が約2億円、全国交通系を廃止する案が約1.1億円、新たに示された簡易型の端末を導入する案は約1.9億円としている。

熊本市交通局は先に更新するバスなどの利用者の動向を見て、2025年度のできるだけ早い時期に方針を決めたいとしている。

(テレビ熊本)

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