山形・上山市の秋の恒例イベント『かみのやま温泉全国かかし祭』が、50年以上の歴史に幕を閉じることがわかった。主催者は終了する理由として「かかしの出品数が減り継続できるほどの数が見込めない」としている。
多いときは600体以上も近年は減少
上山市の恒例のイベントとなった『かみのやま温泉全国かかし祭』は、旧上山農業高校のクラス対抗かかしコンクールからヒントを得て、旅館組合などでつくる協議会が1971年に始めたもの。

毎年、世相を反映した作品が評判となり、多い時には600体以上のかかしが展示され、一時は3万人以上が来場する一大イベントとなった。

イベントを主催する上山市観光物産協会は、終了する理由として、近年、出品数が200体まで減少していることをあげ、「少子高齢化や作り手の減少などで、継続できるほどの数が見込めない」としている。

全国かかし祭は、2020年~2023年まで新型コロナウイルスの影響で中止となっていて、2019年の開催が最後となった。
(さくらんぼテレビ)