2001年10月、東京・小平市の「JAむさし花小金井支店」近くで、現金輸送車と警備員が襲われ、現金1億円以上などが奪われた事件で、警視庁は実行役とみられるイラン人の51歳の男を逮捕しました。

この事件では、現金輸送車の積み込み作業をしていた警備員の男性が銃で太ももを撃たれ、現金1億220万円や手形など400万円が奪われていて、23年の時を経て、凶悪事件が再び動き出しました。
「金!金!」昼間に鳴り響いた銃声
白昼、鳴り響いた銃声。

目撃者は「黒い覆面をした人が立っていて、金!金!と言った後パンパンと聞こえた」と話していました。

事件の現場は、当時、東京・小平市にあった「JA東京むさし花小金井支店」の近くです。

当時を知る人は「(当時)ヘリコプターがたくさん飛んでるから、『何があったんですか』と聞いたら、強盗事件があったと。いくら盗まれたかは言わなかった」と話しました。
太ももを撃たれた警備員の男性は、全治3カ月の重傷。

犯人は現金など1億円以上を奪い、逃走しました。

警視庁は、外国人3人グループによる犯行とみて捜査。事件の翌年には1人を逮捕。残る2人を国際手配していました。
犯人が逮捕された“意外な場所”
そして事件から23年、逮捕されたのはイラン人のティムーリ・シャジャニ・モーセン容疑者(51)。

実行役として、銃撃にも関わったとみられています。
これまでどこに身を潜めていたのか。意外な場所で事件は、動き出します。

それは空港。6日、容疑者が現れたのは関西国際空港。

偽造パスポートを使いフィリピンから入国しようとしたところ見破られ、7日に逮捕されました。この時、ティムーリ・シャジャニ容疑者は1人。
何のために日本に戻ってきたのでしょうか…。

調べに対し、「やっていません」と容疑を否認。
逮捕されたメンバーはすでに服役を終えていて、警視庁はティムーリ・シャジャニ容疑者の当時の役割など詳しく調べています。
(「イット!」7月8日放送より)