高波や強風により、数十メートルにわたって砂浜が削られた新潟県上越市の海水浴場。7月の海開きに向けて砂浜の復旧作業が進んでいる。海開きを目前に控える中、果たして消えた砂浜は復元できるのだろうか…
浸食被害で消えた“砂浜”
「寂しい。なんか鵜の浜じゃないような感覚に陥る」
こう話すのは、上越市の大潟観光協会の佐野事務局長だ。
この記事の画像(9枚)夏になると多くの海水浴客でにぎわう上越市の鵜の浜海水浴場だが、冬に吹く北北西の風により、離岸堤が設置されていない場所から波が入り、砂浜が浸食。その光景は大きく変わってしまった。
砂浜復元へ約4000トンの砂!
砂浜を復元すべく、海水浴場には約4000トンの砂が運び込まれ、6月24日に重機でならしていく工事が始まった。
砂浜を復活させる仕上げの工事だが、自然が相手とあって簡単にはいかない。
工事業者は「海のほうまで伸ばすと波で砂が持っていかれてしまうので、きょうは手前で作業をやめようかな」と話した。
海水浴場のシンボルも安全な場所へ
また、鵜の浜海水浴場のシンボル的存在の人魚像は台の上に設置されていたが、周辺に砂がなくなったことから転落の危険性があるとして、一時退避。26日に安全な場所に仮設する作業が行われた。
佐野事務局長は「ここでも人魚像は皆さんをお出迎えしているので、ぜひ見ていただきたい」と呼びかけた。
多くの人に海水浴を楽しんでもらうため、急ピッチで準備が進んでいる鵜の浜海水浴場。7月13日の海開きに向けて佐野事務局長は意気込む。
「観光協会へも毎日のように『砂浜はどうですか』『宿の予約はしたが今年も海水浴はできるか』という問い合わせが非常に多いので、海水浴場を継続していきたい」
(NST新潟総合テレビ)
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