錦江湾で赤潮が発生し、鹿児島県垂水市の養殖ブリ2万3千匹に被害が出た。地元の漁協は「台風明けから一気に増えた」と驚きを隠さない。被害額は1億円に達する見込みで、現在も赤潮警報が継続している。

「台風明けから一気に増えた」 予想外の速さに現場も驚き

被害が出たのは、県漁協牛根支所が漁場とする錦江湾の養殖いけす。死んだブリ2万3000匹はすでにいけすから引き上げられ、業者によって処分された。被害額は調査中だが、1億円に達すると見込まれている。

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牛根支所の清水誠支所参事役は、今回の赤潮について「徐々に増えていくんだろうなという気はしていたが、台風明けから一気に増えたので、そこがびっくりした」と話す。台風6号の接近後に急激に拡大したとみられており、その速さが被害を広げた一因となった可能性がある。

2種類の有害プランクトンを確認

錦江湾では有害プランクトンの一種「シャットネラマリーナ」が広範囲にわたって確認されていた。さらに県は6月8日、新たに「ディクチオカフィブラ」という有害プランクトンの一種も確認されたと発表した。複数種の有害プランクトンが同時に存在するかたちとなり、海域への影響が懸念される。

有害プランクトン「ディクチオカフィブラ」
有害プランクトン「ディクチオカフィブラ」

赤潮警報は6月4日に発表されて以降、現在も継続中だ。県は引き続き警戒を呼びかけている。

粘土を使った対策、いつでも散布できる体制を整備

牛根支所ではすでに有害プランクトンへの備えを進めている。清水参事役によると、「赤潮が出た時に、粘土の粉を水で溶かして、それをまいて(赤潮を)一緒に沈下させるというものを(長島の)東町から購入して今ストックしてある」という。いつでも散布できる体制を整えており、今後の拡大に備えている。

地域の漁業を支える錦江湾の養殖業にとって、赤潮は毎年頭を悩ませる問題だ。今回のように台風後に急拡大するケースもあり、早期発見と迅速な対応がいっそう求められる。

【動画で見る▶垂水市牛根 養殖ブリ2万3000匹に被害  台風接近後に発生? 錦江湾に赤潮警報 】

鹿児島テレビ
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