7月3日、新しいデザインで発行される1万円札と5000円札、1000円札。
1万円は渋沢栄一、5000円は津田梅子、1000円は北里柴三郎の肖像が採用されている。発行にあたり、宮崎県内でも様々な業種でレジや券売機の更新など、新紙幣への対応が迫られる。

更新間に合うも費用は100万円以上

20年ぶりとなる新紙幣の発行。宮崎県内の金融機関では、7月3日午後から取り扱われる。新紙幣に対応するため、レジや自動販売機などは更新作業が必要になる。

宮崎と鹿児島に4店舗を展開するスーパー「ハピネス」では、レジの自動釣銭機で新紙幣への対応を進めている。3月までに全店舗のレジ約30台を新紙幣に対応できる機種に更新していたため、今回はプログラムの変更だけで済み、7月3日に間に合った。それでも費用は100万円以上かかる見込みだ。

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ハピネス・丸山将史社長:
人手不足とかある中で、スーパーはレジ周りが非常に作業性を高く求められるということで、色んな要素の中でタイミング的には間に合った。お札を読み取る機械の部分が重要な箇所になるため、そこを入れ替えるとなると費用的には10倍以上はかかったかなと思う

券売機導入で店に負担

一方、費用が高額で機械の更新をためらうケースもあった。
宮崎市のらーめん椛では、新紙幣に対応した券売機の導入に約230万円かかり、食材の高騰が続く中、大きな負担となっている。

らーめん椛・中野正崇代表:
券売機がなくて、レジとかになると1人スタッフを増やさないといけない。券売機がないと困る。お客さんが新札を持ってきた場合は、旧札を用意しておいて、一回一回交換して対応する

現在、券売機は製造メーカーに注文が殺到していて、導入できるのは早くても10月になるということだ。自動販売機については利用の多い場所から更新作業が進められているが、7月3日に間に合わないケースも多い。

新札への対応が整うまで、しばらくは注意が必要になりそうだ。

(テレビ宮崎)

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