梅雨本番を迎え、日本自動車連盟=JAFは大雨による道路の冠水に注意を呼び掛けている。車や人的被害を防ぐうえで大切な3つのポイントを聞いた。大事なことは、安全に運転するために余裕を持った準備と知識を持つことだと話す。
雨は視界が悪くなることを認識する
雨の運転で一番気を付けなければいけないのは「視界が悪くなる」ということを認識することだ。JAF長崎支部は「サイドミラーにも水滴がついて通常よりも車や歩行者を見逃す危険性が高まるケースが増えることを認識してほしい」と話す。

なかでも注意すべきなのは、道路に水がたまる“冠水”だ。JAFは道路が冠水している時の3つの注意点を挙げている。
冠水時のポイント①地下道やアンダーパスは通らない
地下道やアンダーパスは水がたまりやすく短時間で水位が上がる恐れがある。

大雨の時に周囲より低い道路を通行するのは避ける必要がある。
冠水時のポイント②浮遊物は車にはリスク
たとえ数センチの冠水であっても、車にとってはリスクが発生する。

冠水するとゴミや浮遊物がたまる。走行できたとしても知らないうちにたまった浮遊物や金属片を踏み、パンクするケースもあるという。
冠水時のポイント③万一に備えて脱出用の道具を準備
冠水して万が一車に閉じ込められた場合に備えて、ガラスを割るハンマーなど脱出用の道具を準備しておくと安心だ。

とはいえ、そういう場合に「本当に逃げ出すことが可能なのか?」と想像力を働かせてほしいとしている。もし、お年寄りや小さい子供が同乗していたら、全員を車外に連れ出すことができるのか…JAFは警鐘を鳴らす。

JAF長崎支部 松本義昭さん:
夜間であればもちろん真っ暗だし、水も泥水で濁って視界も悪い。そういった中でガラスを割って果たして本当に逃げ出すことができるのか。現実的には厳しいものがあると思うので、そうならないための事前の準備をしっかり知識として持ってほしい。
JAFでは、天候が悪いときこそ、安全に運転するため余裕を持った準備をと呼びかけている。
(テレビ長崎)