山形市のサトイモ畑に、2024年も巨大で見事な「地上絵」が登場した。ヒンドゥー教の神様が描かれた地上絵には、コロナ禍後の新しい時代への期待感や農作物の豊作といった願いが込められている。
踊る“破壊と再生”の神様
さくらんぼテレビの隣にあるサトイモ畑。上空から見ないと全体像がわからない巨大な「地上絵」には、ヒンドゥー教の神様「踊るシヴァ神」が描かれている。
この記事の画像(8枚)山形市の「さとう農園」は、山形の芋煮とサトイモを広く知ってほしいと、8年前からサトイモ畑の畝で地上絵を作りSNSで発信している。
今回地上絵になったシヴァ神は“破壊と再生の神”といわれている。さとう農園の佐藤卓弥さんは、コロナ禍が終わり1年が過ぎた今、「古い体制や今まで要らなかったことを全部いったん破壊して、新しくわれわれが住み良くて素晴らしい世界に再生していけるように」思いを込めて描いたと話す。
地上絵は、縦112メートル・横80メートルと巨大だ。それに加え、今回は絵が細かいため、線で結んで絵を描くために必要な計測箇所も例年の倍で600~700箇所ほどと膨大になり、制作には1カ月かかったという。
2023年は記録的な猛暑で農作物に大きな影響が出ただけに、2024年は「神頼み」で豊作を期待する。「神様に踊っていただいて、天気に味方してもらいたい」と願った。
インドとの縁 独自の芋煮を世界へ
佐藤さんは地上絵にヒンドゥー教の神様を描いた縁で、毎年インドを訪れている。
独自のカレー風味の芋煮を現地の学校で子どもたちに振る舞い、芋煮を広く世界に紹介している。
2022年の地上絵は「ガネーシャ」、2023年は「ラクシュミー」で、ヒンドゥー教の神様を描くのは2024年で3回目となった。
地上絵は、さとう農園のインスタグラムやYouTubeチャンネルでも見ることができる。
(さくらんぼテレビ)
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