中米・エルサルバドルで、収容人数4万人の巨大刑務所へ、殺人や麻薬密売で逮捕されたギャング約2000人が移送された。エルサルバドル政府はギャングによる殺人事件の増加を背景に、厳しい取締りを実施している。
上半身には所属示すタトゥーも
刑務所内を埋め尽くしているのは、中南米で暗躍するギャングだ。
この記事の画像(11枚)日本では、ギャングはなじみが薄い存在だが、町ごと焼き払うこともある非常に危険な犯罪組織だ。
上半身裸で走る男らが、姿勢を低くして入って行く先は、中米・エルサルバドルで2023年1月に完成した収容人数4万人の巨大刑務所、アメリカ大陸最大級の「テロリスト収容センター」だ。
重装備の警察官が壁際にずらりと並ぶ中、囚人らが別の刑務所から引っ越しをした。
この日収容されたのは、殺人、麻薬密売、恐喝などを犯し逮捕された約2000人のギャングらだ。上半身には所属を示す、ローマ数字などが彫られたタトゥーも見られた。
1日30分しか独房から出られず、面会もNG
この巨大刑務所、ギャングらにとってはまさに地獄の環境だという。
海外メディアによると、囚人は1日30分しか独房から出られず、面会もNGで、ナイフやフォークが凶器となるため、食事を取るのも手掴みだという。
エルサルバドル政府が、こうした強固な対策を取る背景には、ギャングによる殺人事件の増加がある。厳しい取締りなどによって、2022年の殺人事件の発生件数は、前の年の半分以下まで減ったという。
(「イット!」 6月13日放送より)
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