毎年、夏が近づくにつれて目にする猛暑のニュース。強い日差しの中でも、記者たちは現場をかけまわる。標高1600メートルの空中散歩に真夏でも長袖必須の“天然避暑地”、取れたてのウニまでほおばれたらもう最高だ。町の隅々まで駆け回った地元記者だからこそ知る、夏休みにもぴったりな「涼し~い」空間を紹介したい。
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“神々の遊ぶ庭”で残雪の涼風にあたりクールダウン―北海道の最高峰旭岳「ロープウエーで空中散歩」
暑さを忘れたい――。切なる希望をかなえるには“北の大地”があつらえむきだ。まずは北海道で最も高い山、大雪山系の主峰、旭岳(標高2291メートル)の中腹で、残雪を流れる涼風に当たっていただこう。
この記事の画像(7枚)麓から5合目まではロープウエーでわずか10分。空中散歩を楽しみながら、軽装でも難なく標高1600メートルまで進める。
7月の平均気温は10~20℃。平地より10℃低い。ロープウエーの駅そばにある姿見の池は雪が解けていれば、水面に逆さの旭岳山頂が映る。色とりどりの高山植物も楽しめる。
アイヌ語で「カムイミンタラ」(神々の遊ぶ庭の意)と呼ばれた大雪山連峰。都会の喧騒(けんそう)から離れ、大自然に包まれてほしい。
羽田直行便がある旭川空港から車で約1時間。札幌からでも3時間でいける納涼スポットだ。道中には美瑛町の「パッチワークの丘」や「青い池」など、人気の観光地も多い。
「浜値でウニほおばる」7月の平均気温は19.4℃… 札幌から1時間20分の積丹
険しい崖が織りなす海岸線と「シャコタンブルー」と呼ばれる青い海で人気の積丹もオススメの避暑地だ。7月の平均気温は19.4℃。風も穏やかで心地よい。札幌から車で約1時間20分、新千歳空港からも2時間以内の好立地だ。
積丹町は全国で屈指のウニの産地だ。今年は海水温の上昇により昆布が激減。それを食べるウニも減り、不漁が予想されている。価格はムラサキウニで前年より2~3割高い。
でも、取れたてのウニを浜値でほおばるのは格別。涼みながら味わってほしい。
「エアコン不要」マチ全体“天然クーラー”―真夏でも気温は20度 釧路市
マチ自体が「天然クーラー」と言われている北海道東部の港町、釧路市も避暑にぴったり。7月の平均気温が16.1℃。真夏でも大半の人が長袖を着る。
太平洋からの湿った空気が海水で冷やされることで霧が発生。7月は月の半分以上、霧がマチを覆う。
郊外には釧路湿原が広がり、アクティビティーも充実。年間50万人が利用する。カヌーに乗った観光客に話を聞くと「オジロワシが見られた。ちょっと寒かったけどすがすがしい」と満足げだ。
車で札幌から4時間余り。空路は札幌丘珠空港や新千歳空港と結び、羽田直行便もある。グルメは新鮮な海の幸を使った「炉ばた焼き」がオススメだ。
(UHB北海道文化放送)
※2024年6月時点の情報です。