キャベツにブロッコリー、さらにオレンジなど今、野菜や果物の値上がりに歯止めがかからない。
値上がり続く野菜や果物…ついにアボカドまでも
この記事の画像(23枚)都内にあるサラダ専門店では、5月から商品の一部の値上げに踏み切った。きっかけは、アボカドの値上がりだ。
クリスプ・サラダワークス広報担当 西村和紘さん:
4月ごろから、メキシコ産のアボカドの仕入れ価格が大体2~3倍まで高騰している。
こちらのお店では、アボカドを使ったサラダは最大で100円の値上げをした。さらに、トッピングとして提供している半身のアボカドも100円値上げをしていた。
「美容にも良い」と聞き、買う人も多い、世界一栄養価の高い果物としてギネス世界記録にも認定されているアボカド。
主に日本に輸入されているのは、メキシコ産のもの。
しかし、都内のスーパーを訪れてみると、普段売られているメキシコ産ではなく、現在はペルー産が売られている。こちらのスーパーではこれまで、ペルー産のアボカドはほとんど取り扱ってこなかったというが…。
食品スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長:
アボカドは、過去一高いですね。先週から、メキシコ(産)からペルー(産)に切り替えましたね。
上昇を続けるアボカドの卸値は、東京都中央卸売市場で、2023年の8月に1キロ379円だったものが2024年4月は633円と、1.6倍以上の値上がりになっている。
異常気象が原因?アボカドの高騰のワケ
メキシコ産のアボカドが高値をつけている理由は、
食品スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長:
異常気象でしょうね。物(アボカド)が入らなくなってしまった。それが大きな理由でしょうね。
円安に加えて、アメリカ産やペルー産のアボカドが不作になった影響で、アボカドの最大消費国であるアメリカがメキシコ産の輸入量を増やしていることが、価格の上昇につながっているとみられる。
輸入品のアボカドを扱う仲卸業者によると、今後の卸値の見通しも立てづらい状況とのこと。
美容と健康で注目されているアボカドの高値は、まだ続きそうだ。
(「イット!」5月21日放送より)