茨城・神栖市長選で「まんじゅうや」「だんごさん」と書かれた票の有効性を巡り、県選管が市長の当選は無効と判断した。市長側は裁決を不服として、東京高裁に提訴する方針だ。

同数票の市長選くじ引き決着に異議申し立て

これは茨城・神栖市長選で実際に投票された用紙。

「まんじゅうや」「だんごさん」と書かれた投票用紙
「まんじゅうや」「だんごさん」と書かれた投票用紙
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「まんじゅうや」「だんごさん」。こう書かれた票をめぐり、市長の当選が取り消された。

木内敏之氏は「生まれる前から『まんじゅうや』のせがれ。おふくろの腹の中にいるときから私は『まんじゅうや』。全く納得いきません」と話す。

「自分はまんじゅうや」と繰り返す、茨城・神栖市の木内敏之市長。

28日、県の選挙管理委員会が「当選無効」と判断した。

2025年11月に行われた市長選は、木内氏と前市長の石田進氏が互いに1万6724票と、まさかの同数で、くじ引きで木内氏の当選が決定した。

しかし、落選した石田氏側が異議を申し立て、2回にわたり票の点検が行われた。

県選管「通称として認める証拠ない」

問題となった一つが「まんじゅうや」「だんごさん」と書かれた票が有効か無効かということだった。

市の選管は、木内氏の実家が明治34年創業の「木内製菓」で、木内氏を「まんじゅうや」と呼ぶ人もいたことなどから、有効票とした。

しかし今回、茨城県選挙管理委員会は「『だんごさん』『まんじゅうや』が木内氏の通称として広く使用されていると認める証拠がない。無効と判断せざるを得ない」とした。

この結果、木内氏が2票マイナスに。石田氏も再々点検で1票無効票になったが、1票だけ上回ったのだ。

逆転することになった石田進氏は「ひっくり返ったことについては、だいぶほっとしてます」と話した。

一方、木内氏は「私をこの神栖で『まんじゅうや』と呼ばない人はいない。『まんじゅうや』のせがれだと知っているんです」と訴えた。

木内氏は、裁決を不服として東京高等裁判所に提訴する方針だ。最終結果が決まるまでは、市長の職を失うことはない。
(「イット!」4月29日放送より)

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