小麦の高騰で「米粉」に注目が集まっている。
小麦粉のようにサクサク、カリカリ感も楽しめるが、米粉ならではの“モチモチ感”も楽しめる。
飲食業界では今、コスト面で優位に立つ米粉がクローズアップされている。
米粉を使ったサクサクな“竜田揚げ”
東京・原宿に4月オープンした新たなランドマーク・東急プラザ原宿「ハラカド」。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/d/700mw/img_ed0c993837466855c729ea614b6da933150287.jpg)
お昼時の飲食フロアは、若者や外国人観光客などで大にぎわいだ。
中でも多くの人が訪れていたのが、カフェ食堂「ABCキャンティーン」。
看板商品は、自家製の竜田揚げ。
その一番の売りが、「衣」にあった。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/f/8/700mw/img_f8e11993989c4518daf86ba5c493630c109835.jpg)
普通の竜田揚げのように見えるが、実は「米粉」を使った竜田揚げ。
米を砕いてパウダー状にした「米粉」。
最近は、パンやスイーツ、麺などにも使われるようになっている。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/6/4/700mw/img_64a808e79aae67b5316cd7176dc9117d154543.jpg)
その米粉を100%使用した竜田揚げ。
見た目は、小麦粉を使ったものと変わりないように見えるが…違うようだ。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/2/700mw/img_a2f10901f527fd4ca39129ef3c1f2bff113426.jpg)
小山内鈴奈キャスター:
サクサク、カリカリ感もあるんですが、米粉のモチモチ感もちゃんと感じられます。
お客さんからも、「やわらかい!」、「あっさりしている。食べやすくてちょうどいい」と好評だ。
小麦粉の6〜7割で米粉は買える
もともとこの店では、ほかの店との差別化のためクレープにも米粉を半分混ぜて使用していた。
しかし今回、“竜田揚げに米粉”を使ったのは、やむにやまれぬ事情からだったという。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/d/700mw/img_ed2a48f191f217c8cc361422cb52d829163029.jpg)
ABCキャンティーン・後藤 洋マネージャー:
相場感としては、小麦粉の価格の6〜7割で米粉は買える。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/c/0/700mw/img_c0086920bab8029c8539a8ab67bb721c115745.jpg)
小麦の国際相場は、最大の輸出国ロシアで、5月に霜の被害が広がり、上昇傾向が見られる。
また国内の家庭用小麦粉も、原材料費の高騰などを受けて、値上げの動きが相次いでいる。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/c/8/700mw/img_c87d9db7747cb344082c9b60b4e3a356201466.jpg)
こうした状況を受け、飲食業界では今、コスト面で優位に立つ米粉がクローズアップされているのだ。
小麦粉高騰の影響で、多くの関心を集める米粉。
こうした流れにコメの生産農家は大きな期待を寄せている。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/2/700mw/img_72d237638cf999ef00f73e5d4a070106126902.jpg)
米粉用のコメを生産する片山隆士さん:
円安や外国産の物が値上がりしている中、国産の物に注目してもらえるのはありがたい。
(「イット!」5月17日放送より)