帰宅ラッシュの時間帯、そんな時間にオープンしたのはあるパン屋さん。
この記事の画像(7枚)店主はNPO団体の共同代表を務める枝元なほみさん。パンの値札にはそれぞれ違う地名が書かれている。
枝元なほみさん:
閉店時間前後にどうしても残っちゃうパンが出てくるんですよね。そういうパンをお預かりしてきて販売しています。
店頭に並ぶのは「街のパン屋」で売れ残った商品。フードロス削減のため、消費期限のうちに仕入れて販売する“パンを焼かない”パン屋という新しい形だ。
枝元なほみさん:
捨てていい物なんて世の中に1つもないかもしれないと思うんですよ。
こう話す枝元さんの本業は料理研究家。仕事で感じた“もったいない!”が原動力だ。そして、お店にはもう一つ大きな役割がある。
枝元なほみさん:
働けない時も助け合える、そういうことができるようになったらいいなと思っているので。
生活に困りホームレス状態の方や、体調に不安のある方が、気軽に仕事ができる場所にもなっている。
枝元さんはどのような思いでお店に立っているのだろうか。
枝元なほみさん:
ちょっと温かいでしょう?だからそっちのほうがうんと儲かるより、ずっと楽しいなと思うんですよ。
食べ物も無駄にせず、人と人とを繋げる場所にもなっているパン屋さん。そんな場所を守る枝元さんの活動はあすも続く。
(「イット!」5月15日放送より)