兵庫県三木市は、閉校した小学校に設置されていた「二宮金次郎の像」を一般競争入札で売却すると明らかにした。お値段は、いくらになるのだろうか?

【動画】勤勉の象徴『二宮金次郎像』を売却へ 最低売却額は1万円 63年間設置されていた小学校の廃校で

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兵庫県三木市役所に姿を表したのは高さ1メートル、重さ23キロの青銅製の「二宮金次郎の像」だ。この像は2022年3月に閉校した、旧・東吉川小学校の校庭に63年間、設置されていた。

校舎の解体とともに像も処分される予定だったが、市はさまざまな備品を有効に活用してもらおうと、今回、一般競争入札で売却すると発表した。 最低売却価格は1万円(税抜き)だ。

二宮金次郎は江戸時代後期に生まれ、農民出身ながら、治水など農村の改革で活躍した。終戦まで、修身という道徳教育の教科書に掲載され、苦労しながらも勉学に励む「勤勉」の象徴となった。

「金次郎は一日中、よくはたらきました。夜になると、本を読み、字をならひ、さんじゅつのけいこをしました」

昭和の前期に「薪を背負って、本を読む」二宮金次郎の像を、有志たちが、地元の小学校に「寄贈」するのがブームとなり、全国的に広がった。

しかし現在は、学校の統廃合や教育方針の変化から、その姿は減り続けている。

三木市財政課 田中孝治課長:先人の知恵を何らかの形で残していくのは必要なこと。新たに価値を見出していただける方に、活用していただければ。

二宮金次郎像の入札参加の申し込みは5月21日まで受け付けている。

(関西テレビ「newsランナー」2024年5月14日放送)

関西テレビ
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