母親に感謝を伝える「母の日」。そんな母の日にちなんだ商業施設のポスターをめぐり、賛否の声が上がっています。

東京駅にある商業施設「グランスタ東京」に掲載されていた、母の日向けのポスター。

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切符を模したデザインで、「こどもに帰ろう。」というキャッチコピーと共に、出発地は「東京」、行き先は「母」になっています。矢印の代わりにハートを使ったり、「JR親孝行線」と書かれるなど至る所に遊び心がちりばめられています。

そして、本物の切符では「子ども料金」が記載されている場所に「ずっと小児」の文字が。

この“ずっと小児”という文言に対して、SNSを中心に「正直気持ち悪い」「怖い」など“違和感がある”という意見が上がり、掲載から一週間でポスターを撤去する事態になったのです。

「マザコンを意識」「撤去しなくても…」

街の人に実際にポスターを見てもらうと、意見は様々でした。

30代男性:
ちょっとなんかマザコンを意識した感じになっちゃう。男はやっぱ早く 自立したいとか、そういうのが多分あるから、「ずっと小児」ってついていると、ちょっと嫌な気持ちになる。

成人した子どもを持つ親:
違和感はあります。子どもはいつか大きくなって、独立しないといけないと思うんですけど、お母さんにちょっと甘えている感じがします。甘えるのが親孝行ではないですよね

成人した子どもを持つ親:
(違和感は)全然ないですね。いろんな意見があって、炎上して消してしまう。良いものもあるのにな…と思う。撤去しなくても別に良いよね。

今回の撤去について、グランスタ東京の担当は「苦渋の決断」だと話します。

「グランスタ東京」担当者:
撤去したのは苦渋の決断です。今はモバイル決済が主流で、切符を買う人が少なく“小児”という表現になじみがなくなったのかなという印象です。
SNS等で意図しない扱われ方をする時代になり、PRするのが難しくなってきたと思うとともに、気をつけなくてはいけないと思いました。
(めざまし8 5月13日放送)