サイズや傷など味以外の理由で普段は市場に出回らない「未利用魚」を活用した海鮮丼が食べられる店が京都市内にオープンした。

■日替わり丼は破格の500円 秘密は“未利用魚”の活用

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ぷりっぷりでおいしそうな「日替わり丼」、そのお値段なんと500円!これが食べられるのは京都市中京区の錦市場近くにオープンしたばかりの「玄海丼」 日替わりのほかにも、日本各地で水揚げされた新鮮で種類豊富な魚をふんだんに使った海鮮丼専門店だ。

「日替わり丼」は1日10食限定。破格の500円、その理由は…

ベンナーズ 井口剛志社長:味には関係のない理由で規格外とされてしまうお魚があるんですけれども、そういった魚を“未利用魚”と総じて呼んでいて。そういった魚も積極的に活用している

お店の「日替わり丼」の魚は「タカノハダイ」と呼ばれる未利用魚。 未利用魚とは食用にできるにも関わらず、サイズが悪い・量が安定しないなど水揚げされても市場に出回らず捨てられていた魚のことだ。

総水揚げ量のおよそ3割をこの未利用魚が占めると言われている。

契約する漁師は:もったいないと思っていたので。価値にならない魚が価値になり出した。3割捨てていた魚がお金に替わるので、儲けが増えるので助かりますよ

魚を冷凍真空パックする技術で、水揚げされてすぐ凍結した新鮮な未利用魚を提供できるということです。気になるそのお味は…

記者リポート:新鮮なうちは臭みが出ないと言っていたんですけど、本当に臭みがなくて、とっても食べやすいお魚です

記者も初めて食べる未利用魚、お箸が止まらない。

ベンナーズ井口剛志社長:(未利用魚は)漁師さんたちがよく自分たちで消費したりしているものなんですけれども、言い換えれば隠された海の幸といいますか、レア要素もある

井口社長は「京都から世界へ日本の魚文化を発信し未利用魚の魅力も知ってほしい」と意気込んでいる。

(関西テレビ「newsランナー」4月29日放送)

関西テレビ
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