2024年に入り、続々と検挙されている重要指名手配犯。
この影響もあり、情報提供が増えているのが宮内雄大容疑者（48）。
被害にあった夫婦は、「絶対逆恨みが来るんだ。怖いですね。ちょっとの音でも怖い」と情報提供が増えることを手放しでは喜べないと語った。
住宅に侵入して一度は逮捕も逃走
11年前の2013年、山梨市の住宅に侵入して一度は逮捕されたものの、移送直後に警察署から逃走した宮内雄大容疑者。重要指名手配され、100万円の懸賞金がかけられている。
被害にあった夫婦は、当時の記憶を今も、はっきりと覚えていた。
被害に遭った男性：
（庭に面した）窓を開けて、座敷の方に入ってきた。
夜中に窓から侵入してきた宮内容疑者。一階で寝ていた次男は、すぐに異変に気づいたという。
被害男性の妻：
自分（次男）も殺されるんじゃないか、って恐怖心があったみたいです。そんなこと言ってましたね。
“殺されるかもしれない”
次男は恐怖を抱きながらも、家族を守るため宮内容疑者に飛びかかる。
その後、もみ合う声に気づいた家族が駆けつけ、3人がかりで宮内容疑者を取り押さえた。
被害に遭った男性：
警察が来るまではずっと被さって、お巡りさんが来るまでは3人で押さえたまま、15分か20分か分からないですけど、待ってましたよね。
この時、一階の居間から1万円を奪っていた宮内容疑者。取り押さえる際に顔などを殴られた次男は、前歯が欠けるなどのけがをした。
宮内容疑者は、駆けつけた警察官によって現行犯逮捕されたが、その後、まさかの展開が起きた。
被害に遭った男性：
警察官同士で「逃げられた」って話をしてたんで…。
宮内容疑者が日下部警察署について、パトカーから降りる時に警察官を振り切り、署の裏にある高さ3メートルの石垣から飛び降り逃走したのだ。
自らの手で取り押さえた宮内容疑者の逃走で、被害者家族は復讐を恐れていた。
被害男性の妻：
逃げたっていう時点で、絶対に逆恨みが来るんだっていう…。怖いですね。ちょっとの音でも怖い。（情報提供が増えると）犯人も感情的になって、（復讐する）気持ちになるのかなと。
恐怖を抱えながらも、夫婦は宮内容疑者が逮捕され、平和な生活が送れる日が来ることを願って、今回取材に応じてくれた。
事件について、山梨県警捜査一課の磯部啓司次席は、「現在でも県警察が一丸となって、宮内雄大の逮捕に向け新たな捜査手法で追跡捜査を行っております。逮捕に向けた情報提供をよろしくお願い致します」と話した。
情報提供は、日下部警察署（0553-22-0110）、または「イット！」のウェブサイトまで。
（「イット！」 4月18日放送より）
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