日本各地で異例の暑さが14日から続き、東京都内のクリニックでは熱中症患者が増加している。
北海道では気温が上昇し、観測史上1位を記録。
今後も暑さが続く見込みで、体が暑さに慣れていないことから熱中症のリスクが高まっている。

各地で気温上昇 北海道で平年より11日早い“桜開花”発表

春は早くも過ぎ去ってしまったのだろうか。
16日も、列島は異例の暑さとなった。

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この季節外れの暑さによって、東京都内のクリニックで増えているのが熱中症患者だ。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長は「14日、15日にかけては熱中症の患者さんが複数見られた。4月の熱中症というのはかなり早い方だと思う」と話している。

14日に、熱中症とみられる症状で受診した患者は「就活の面接に行ってきました」と、伊藤院長に話した。
「厚い黒いスーツで日光は照るし、緊張はするし、のどはカラカラ?」と聞かれると、「はい。きょう水分持ってくるの忘れて、3時間ぐらい飲んでない」と答えた。

高気圧に覆われた北海道では16日、各地で気温が上昇。
午後4時過ぎには、14地点で4月として観測史上1位の気温となった。

北海道の花見スポットとして知られる松前町では、町独自となる「桜の開花」を史上2番目となる早さで発表。

松前町役場・松浦慎也公園係長は、「平年よりは11日も速いペースになっている」と話している。

さらに石川・金沢市では、2024年初の夏日になった。

兼六園で16日午前、観光客は、「もっと寒いのかと思って長袖も用意したんだけど、きょう半袖にした」と話していた。

今週後半も続くとみられる、季節外れの暑さ。
熱中症とみられる症状が増える可能性が高まっている。

「暑熱順化」が進まず 発汗機能の調整が重要に

その要因として考えられるのが、体が暑さに慣れる「暑熱順化」が進んでいない状況だ。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長は「暑熱順化といって、汗をかく、体温を調整する機能が十分にまだ整っていない。暑いなあと思っても十分に汗がうまくかけなくて、熱が調節できない。こういった中に(制服やスーツなど)厚手の服の中に熱がこもると、いつの間にか熱中症になっているということがある」と話す。

この時期の熱中症対策には、入浴や運動などで汗をかく機能を整えることが必要だという。
(「イット!」 4月16日放送より)

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