アメリカ・ニューヨークで16日、大統領経験者として初めて起訴されたトランプ前大統領の刑事裁判が始まり、多くの支持者が裁判所前に集まった。
この裁判は、トランプ前大統領が2016年の大統領選前、不倫関係にあったポルノ女優に顧問弁護士を通じて、約2000万円の口止め料を支払ったとされる事件のもの。
今後の大統領選にも影響が及ぶ可能性を指摘されているこの裁判だが、当のトランプ前大統領は今後、無罪を訴えるとともに、裁判を「ショー」に変えるとみられている。

口止め料2000万円の記録改ざんか 裁判所前に多くの支持者

アメリカの大統領経験者として、史上初めて起訴されたトランプ前大統領。
その注目の裁判が、いよいよ始まった。

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アメリカ・ニューヨークで16日午前10時、大統領経験者が刑事裁判に臨むのは初めてのことで、裁判所前には多くのメディアや支持者が集まっていた。

今回始まったのは、トランプ前大統領が2016年の大統領選前、不倫関係にあったポルノ女優に顧問弁護士を通じて、約2000万円の口止め料を支払ったとされる事件の裁判だ。

トランプ前大統領は、支払った口止め料を「弁護士費用」と偽り、業務記録を改ざんした罪などに問われている。

今後の大統領選にも、影響が及ぶ可能性がある今回の裁判。

当のトランプ前大統領は今後、無罪を訴えるとともに裁判を「ショー」に変えるとみられ、アメリカの新聞は「裁判所から選挙活動を行う戦術が本格化する」と伝えている。

15日、初公判に向け、裁判所に到着したトランプ前大統領は、報道陣に対しこう訴えた。

「私は誇りを持ってここに来た。わが国に対する脅迫行為であり、この国は滅びている。この国のリーダーは、この裁判に深く関わっている無能な人間だ。政治的対抗者に対する攻撃行為、それだけのことだ。だからここに来られて大変光栄だ。ありがとう」

「誰も法を逃れることはできない」と不支持派が声を上げる

トランプ前大統領支持派と反トランプ派の双方が集まった、ニューヨークの裁判所前。
トランプ前大統領を支持する人は、裁判が大統領選に向けたバイデン大統領の戦略だと批判した。

トランプ前大統領支持派は、「これは裁判ではない。選挙の選択肢をバイデン氏だけにするための戦略。こんなのアメリカじゃない」と訴えた。

一方、トランプ前大統領を支持しない人は、「誰も法を逃れることはできない」と書かれた横断幕を掲げ、声を上げていた。

トランプ前大統領不支持派は、「女性でも男性でも、法を免れる人はいない。恥ずべき元大統領だって同じ。私は法律を信じるし、恥ずべき元大統領は法の裁きを受けるといい」と批判した。

裁判は1カ月半から2カ月続く見通しで、トランプ氏は連日のように開かれる審理に、出続ける意思を表明している。
トランプ氏の「裁判をショーに変える」という戦術は、思惑通りに進むのだろうか。
(「イット!」 4月16日放送より)

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