天皇皇后両陛下は12日、能登半島地震の被災地を2カ月連続で訪問された。
飛行機のエンジントラブルで到着が1時間遅れた、12日の被災地ご訪問。スケジュールへの影響はなかったのだろうか。
浮かんできたのは、被災地に寄り添う両陛下のお心遣いだった。
2カ月連続で能登半島地震の被災地をご訪問
天皇皇后両陛下は12日、能登半島地震の被災地を訪問された。
2カ月連続となった今回の訪問。
被災した地域を視察し、被災者1人ひとりの話に耳を傾け、声をかけられた。
能登半島地震の被災者を見舞うため、3月に続き、被災地を訪問された天皇皇后両陛下。
穴水町では、天皇皇后両陛下を一目見ようと、たくさんの町民が集まっていた。
現地の交通への影響を考慮し、両陛下はマイクロバスで移動された。
穴水町の町民:
感激したわね。感無量です。
穴水町の町民:
もう感謝で、ありがたかったです。頑張れます。
震度6強の揺れに襲われた穴水町。
両陛下は午後1時20分ごろ、多くの建物が倒壊した商店街を視察された。
その後、足を運んだ近くの避難所では、1人ひとりの話にじっと耳を傾け、「大変でいらっしゃいましたね」などと声をかけられた。
穴水町の被災者:
本当に優しいお言葉で、本当に胸がいっぱいになりました。
穴水町の被災者:
優しい人。本当に心から心配していただきました。
特別機のエンジントラブルで1時間遅れでご到着
3月に続き、能登半島の被災地を訪問された両陛下。
特別機のエンジントラブルにより、羽田空港で予備機に乗り換え、予定より約1時間遅れで能登空港に到着された。
雅子さまはグレーのタートルネックのセーターに、紺のジャケット。
陛下はグレーのジャケットという装い。
最初に訪問されたのは、穴水町。
災害対応にあたってきた消防団員や医師らに、「ご自身は被災は？」などと声をかけられ、気遣われた。
町内の避難所をめぐり、被災者の治療にあたった医師は、雅子さまと交わしたやりとりを「私は小児科医ですけど、お父さん・お母さんに、じいちゃん・ばあちゃんも含めて、家庭医として、皆さん診ているということでお話しさせてもらったら、ニコッとお笑いになってました」と明かした。
この後、16人が犠牲となった土砂崩れ現場が見える場所で深く一礼された。
そして次に訪れた能登町の避難所でも、被災者1人ひとりに声をかけられた。
現地に負担がかからないようにと、日帰りで組まれていたタイトなスケジュール。
そこに飛行機の遅れが加わったにもかかわらず、両陛下は予定していたすべての場所に足を運ばれた。
どのような思いからだったのだろうか。
フジテレビ社会部・宮崎千歳宮内庁キャップは、「日帰りで2つの場所を回って、なるべく多くの方とお話ししたいって思っていらっしゃるので、どうしてもタイトになるんですが、さらに機体トラブルで遅れた分を調整するには、個人の休憩を削ったり、そういう形しか（時間が）取れない。それでも予定していたところに、すべてに行かれるようにという強い思いではないかと思います」と、被災地に寄り添う両陛下のお心遣いと推測する。
（「イット!」4月12日放送より）
