車の盗難被害が相次いでいるビッグモーターで、店側が独自の防犯対策に乗り出している実態がFNNの取材で明らかになった。

全国の店舗で多いときで週に2回も盗難発生

車の盗難被害が相次いでいるのは、保険金の不正請求などが問題となった“ビッグモーター”。
イット!は、ビッグモーターの元店長を取材。
独自の防犯対策だという、“バリケード封鎖”の実態が明らかになった。

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ビッグモーターの元店長:
結構頑丈に封鎖する。(車を)盗まれたら一発降格。ワンストライクアウトと言われて、みんな戦々恐々してた。

先週火曜日に盗難被害にあった、埼玉・坂戸市にあるビッグモーターの店舗。

展示スペースにある鉄製の車止めが、工具のようなもので切断されている。
こちらの店舗では、中古車10台が盗まれた。

ビッグモーターの盗難被害は、今年に入り群馬県や埼玉、山梨、長野で確認。これまでもあわせて29台が盗まれている。

なぜビッグモーターが狙われるのだろうか?

ビッグモーターの元店長:
店長たちのLINEでは「どこで何が盗まれた」とかよく流れていた。

元店長によると、全国の店舗で約1年半前から、多いときで週に2回盗難が発生していたといいう。

こうした被害を防ぐため、店長たちに徹底させた防犯対策が“バリケード封鎖”。
窃盗犯の侵入を防ぐように止められた車。車と車の隙間は、わずか数センチ程の“ビタ止め”だ。
店長らは、本部からの指示で、閉店後に出入り口にバリケードをつくるように縦列駐車を行っているという。

さらにLINEで証拠写真付きの報告をさせる徹底ぶり。

しかし、この“バリケード封鎖”も破られてしまうことがあるという。

ビッグモーターの元店長:
隙間が開いていて、その隙間から(車を)パクられて、それで一発降格みたいな。
窃盗グループからしたら、「楽だな、ビッグモーター」「やりたい放題」みたいな感じ。
(「イット!」 4月11日放送より)