山形・白鷹町で2人が死亡した正面衝突事故で、対向車線にはみ出した車は、県外観光の帰りだったとみられることがわかった。今回の事故原因はまだわかっていないが、警察は、長距離運転に対して注意を呼びかけている。

衝突事故が発生 運転手は長距離運転か

4月8日、白鷹町の国道で起きた正面衝突事故。対向車線にはみ出した軽乗用車は、この日、県外への観光に出かけた帰り途中だったとみられることが、関係者への取材で新たにわかった。

8日、白鷹町の国道で正面衝突事故が発生
8日、白鷹町の国道で正面衝突事故が発生
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警察は、軽乗用車を運転していた白鷹町の女性(64)が、長距離運転をしていた可能性もあるとみて調べている。

県警の担当者は、「今回の事故の詳しい原因はまだわかっていない」とした上で、これからの時期、正面衝突など大きな事故が増える傾向にあると指摘する。

これからの時期、正面衝突など大きな事故が増加の傾向か
これからの時期、正面衝突など大きな事故が増加の傾向か

県警本部 交通企画課・渡部真次管理官:
気温が上がれば、注意力が散漫になって前方不注意になってしまう傾向が、運転に集中しづらくなってしまうことが考えられる

危険な“ぼんやり運転”どう防ぐ?

県警によると、「気温が上がる春以降に、毎年、正面衝突事故が増える」という。

気温が上がる春以降、正面衝突事故が増加
気温が上がる春以降、正面衝突事故が増加

県内で過去5年間に起きた前方不注意による「正面衝突事故」は、3月と4月がそれぞれ18件。5月は21件、8月は28件と増え、10月は31件にのぼる。これは気温が上がったり、長距離運転をしたりすると、運転中にボーッとしてしまう、いわゆる「ぼんやり運転」が増えるためだとされている。

危険なぼんやり運転は、どう防げばいいのだろうか。県警本部・交通企画課の渡部管理官は、以下の3点を守り、死亡事故をなくしていきたいと話す。

(1)目配り運転をして運転に集中する
(2)全席シートベルトを着用する
(3)眠気や疲れ・体調不良を感じたら運転を控え、休憩をとる。代わりに運転できる人がいれば運転を交代する

重大事故を減らすためには、何よりも「無理をしない運転」が大切だ。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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