4月2日、山形県内は風が少し冷たいものの、各地で暖かい日差しに包まれた。1日に今シーズンのオープンを迎えた山形市の野草園でも、咲き始めた草花が春の訪れを告げている。4月中旬から6月中旬まで毎日休まず開園する。

春の植物は例年よりもゆっくり生育中

標高550メートルにあり、市街地よりも温度が少し低いとされる山形市野草園。1日にオープンを迎えたが、職員の清野さんによると、3月に寒い日が続いたことで、例年と比べ植物の生育がゆっくりだという。

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山形市野草園・清野正敏さん:
見えてきたのがザゼンソウ。春先に雪の中で、自分で発熱して雪を溶かして出てくる草なんです。25℃くらいまで温度を上げて雪を溶かすとも言われている

ザゼンソウはまもなく見頃を迎えるそうで、そのあとに咲き始めるのが「ミズバショウ」。

山形市野草園・清野正敏さん:
ミズバショウはもう少し…、今からどんどん開いていく。あと2週間ほどすると咲き出すと思う

野草園には、ザゼンソウとミズバショウをあわせて2万株自生していて、これだけの数が同時に自生するのは全国的にも珍しいという。

園内にはこんな春も…

さらに園内を散策すると、雪のようなつぶつぶを見つけた。

山形市野草園・清野正敏さん:
カエルの卵だ。オタマジャクシになると幼稚園児にすくってプレゼントする

そして、春を呼ぶ花といえば「フクジュソウ」。

山形市野草園・清野正敏さん:
蛍光色できれいです。きょうのような晴れた日だとパラボラアンテナのように、傘を開いたように開く

漢字で書くと、幸福の「福」に「寿」で福寿草。
春と幸福を呼ぶ、早春にふさわしいフクジュソウは、13日くらいまで楽しめるという。

山形市野草園・清野正敏さん:
この時期にしか見られない花が野草園にはある。特に春は一気に花が咲くので、家族で来ても楽しい時間が過ごせる

山形市野草園は、4月中旬から6月中旬まで毎日休まず開園する。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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