トランプ前大統領の元補佐官ピーター・ナバロ氏が、議会襲撃事件の調査証言拒否で収監された。
また、メラニア夫人が久々に公の場に姿を見せ、選挙活動についてコメント。
夫婦の関係や政治への関与が注目されている。
トランプ氏元側近を収監
2021年のアメリカ連邦議会襲撃事件を調査する議会での証言を拒否し、有罪判決を受けていたトランプ前政権の元大統領補佐官が19日、南部フロリダ州の刑務所に出頭し、収監された。
この記事の画像(12枚)トランプ前政権で通商政策を担当したピーター・ナバロ元大統領補佐官は、連邦議会襲撃事件を調査する議会の特別委員会での証言を拒否し、議会侮辱罪で禁錮4カ月の有罪判決を受けていた。
ナバロ元大統領補佐官は、「私はアメリカ史上、この犯罪で起訴された初めてのホワイトハウス上級顧問だ」と話している。
ナバロ被告は、出頭する前にも「前例のない攻撃だ」などと述べ、証言の拒否は正当だったとあらためて訴えた。
この事件で当時の政権幹部が収監され、服役するのは初めて。
── トランプ氏の元側近が刑務所に収監ということだが、大統領選への影響はあるのだろうか?
このナバロ氏は、トランプ氏の補佐官を務めた人物。大統領の分身でもあり、影響は避けられない。
メラニア夫人が久々に選挙活動の場に
一方、トランプ氏にとって強力な助っ人が帰ってきたかもしれない。
日本時間20日午前7時過ぎに入ってきた映像では、フロリダ州の投票会場にトランプ氏とともに訪れたメラニア夫人(53)の姿をカメラがとらえていた。
メラニア夫人は、2022年に行われた出馬会見に姿を見せて以降、トランプ氏の選挙活動には姿をまったく見せていなかった。不仲や離婚説も取りざたされていた。
現場にいた記者も、トランプ氏と一緒に選挙活動を行うのかと質問を投げかけた。
記者が「選挙戦に戻るつもりは?」と聞くと、メラニア夫人は「楽しみにしていて」と答えた。
「楽しみに?」と言う言葉には、メラニア夫人はうなずくだけで、はぐらかされた感もあるが、久々の登場となると、やはりメラニア夫人に注目が集まっている。
あらためてメラニアさんのプロフィールを見てみると、現在53歳。
1970年、当時共産圏だった旧ユーゴスラビア、現在のスロベニア生まれでアメリカに移住し、モデルとして活躍していた。
1998年にファッションショーのパーティーで、24歳年上のトランプ氏と出会っている。
その時、最初にトランプ氏が電話番号を聞いてきたが、いったん教えるのを断り、逆にトランプ氏に電話番号を教えさせて、数日後、自分から電話した。
その際、トランプ氏に「驚くべき活力を感じた」として、2005年に結婚となった。
2016年の大統領選出馬以後、メラニアさんは常に、公の場でもトランプ氏の側に寄り添ってきた。
トランプ氏の演説に同行し、親密に抱き合う姿やキスをする姿などがこの当時は多く見られ、常にトランプ氏を支えていた。
また歩くときはいつも手をつなぐなど、その仲の良さも印象的だった。
2017年に行われた大統領就任式の映像では、往年の名曲「マイウェイ」に合わせて2人でダンスしていた。
大勢の支持者が見守る中でも、非常に親密だったことが伝わる。
政治と距離を取ろうとしている
しかし今回の選挙戦では、メラニアさんはほとんど姿を見せておらず、5日にトランプ氏の邸宅で行われた晴れ舞台ともいえる「スーパーチューズデー」の祝勝会にも姿を見せていなかったことから、不仲説が広がっていた。
そして、メラニアさんが大統領夫人だったころホワイトハウスで補佐役を務めた女性は、10日前に、SNSで「トランプ氏がメラニアさんをもはや大切にしていない」とコメントしている。
── 今回、メラニアさんが久々に姿を見せたが、2人の仲は戻っているのだろうか?
かつての映像では、いつも非常に距離が近かった2人だが、今回、久々の2ショットでは手をつなぐこともなく、どこか距離を感じたが、なんとも言えない。
イギリスの有力紙『タイムズ』は、関係者の話として、「メラニアさんは、まもなく高校を卒業する息子バロンさんの成長が第一の関心事で、政治と距離を置きたがっている」と伝えている。
(「イット!」 3月20日放送より)