進学や就職など、まもなく新生活の季節が到来する。それに伴い、引っ越しをするという人も多いと思うが、今年の春は様々な要因から引っ越ししたくてもできない｢引っ越し難民｣が増加するとみられている。その要因と対策を聞いた。
要因〈1〉 企業の異動増加
まもなく迎える新年度…今年は引っ越し料金の高さや業者の空きがないなどで、引っ越したくてもできない“引っ越し難民”と呼ばれる人たちが増えることが懸念されている。
その要因について、中越通運特殊運送課の相馬鋼課長は｢去年、異動を抑えていた企業が新型コロナの緩和でまた異動を増やす状況になっていて、引っ越しは今の段階でかなり問い合わせが増えている｣と新型コロナウイルスの5類移行による引っ越し需要の増加を挙げた。
中越通運では、2月21日～3月20日までの1カ月間で受け付けた引っ越し件数が去年より84件増加したという。
｢一回引っ越しが終わったら、次の現場、次の現場…多い時で3回くらいこなしている｣
要因〈2〉 運送業界の働き方改革
繁忙期には車両の台数や人員を増やすなどして対応しているが、運送業界でも働き方改革が進み、4月1日からは時間外労働の上限規制が設けられることになるため、｢特に長距離便の部分で出てくると思う｣とその影響を懸念する。
この2024年問題に対応するため、長距離便などでは鉄道によるコンテナ輸送なども使い、効率化を図っているが、人手不足による影響は避けられない。
ピークは3月30日･3月31日と予想
そのため、業界では繁忙期を避けての分散引っ越しへの協力を呼びかけている。3月中旬～4月上旬にかけてのピークの時期を避けることで費用が抑えられる。
また、｢今年は3月30日・31日が土日なので、ピークは3月30日・31日になるのでは｣と予想。
なるべく早く予定を考えて見積もりを取ることが大事だ。
(NST新潟総合テレビ)
