林官房長官は8日午後の記者会見で、漫画家の鳥山明氏の死去に関して、追悼の意を表するとともに、思い出を語りながら鳥山氏の業績を称えた。
林長官は「漫画家の鳥山明氏が亡くなられたのと報道に接し、心よりお悔やみを申し上げる。鳥山氏は、Dr.スランプやドラゴンボールなど国内外の多くの人々に愛される漫画作品を数多く制作してこられた。さらに世界40カ国以上で放映されたアニメのドラゴンボールや、ドラゴンクエストシリーズのキャラクターデザインなど、漫画界のみならず、さまざまなメディアにおいて大きな足跡を残された」と述べた。
さらに「個人的にはDr.スランプが思い出深い作品で、則巻アラレ、アラレちゃんというキャラクターがいたが、当時、学生時代だったが、アラレファッションという、帽子をかぶってオーバーオールを着てというファッションが一部で流行っていたことを記憶している」と思い出を語った。
そして「鳥山氏の作品も契機となり日本のコンテンツが幅広く世界で認知され、インバウンド観光客の増加にもつながって、我が国のソフトパワーの発揮において、極めて重要な役割を担っていただいた」と日本文化の海外展開に関する貢献を称えた。
その上で林長官は「政府としては、今後ともこうしたコンテンツをはじめとするソフトパワーを我が国の魅力発信につなげていくべく優れたクリエイターの支援、そして日本のコンテンツの更なる海外転化支援等の取り組みを進めていく」と強調した。