芸術分野で優れた業績をあげた人などにおくられる芸術選奨文部科学大臣賞と同新人賞に、俳優の佐藤浩市さんや、ドラマや映画化もされた「ミステリと言う勿れ」の漫画家田村由美さんらが選ばれた。
文化庁は28日芸術の各分野で優れた業績をあげた人におくる芸術選奨文部科学大臣賞と同新人賞を発表した。
大臣賞の映画部門では俳優の佐藤浩市さん、演劇部門では歌舞伎俳優の片岡愛之助さん、メディア芸術部門では人気バスケットボール漫画「SLAM DUNK」の漫画家・井上雄彦さんと、ドラマ化や映画化もされた漫画「ミステリと言う勿れ」の漫画家・田村由美さん、大衆芸能部門では歌手の藤井フミヤさんらが選ばれた。
佐藤浩市さんは、「年齢を重ねるごとに奥行きと深みを増し、役の剛柔、大小を問わずしなやかに演じてスクリーンに存在し続ける」などと評価された。
また、漫画家の井上雄彦さんは、自ら監督した映画「THE FIRST SLAM DUNK」について「井上氏自身が大量の絵を描き下ろし指示を出すことで、井上氏のビジョンが見事に映像として定着された」などと評価された。
漫画家の田村由美さんは「ドラマ・映画化もされ大ヒットした『ミステリと言う勿れ』など幾つもの名作を生み出しファンを虜にしてきた、日本の漫画界を代表する作家」などと評価を受けた。
新人賞の演劇部門では、歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが、大衆芸能部門では漫談家のねづっち さんらが選ばれた。
ねづっちさんは「落語家の心得の1つである謎かけを子どもから大人までエイジレスで楽しめる芸に昇華させた功績は唯一無二」などと評価された。
大臣賞には120万円、新人賞には80万円の賞金などが贈られる。
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