北陸新幹線の福井開業が3月16日に迫る中、JR福井駅前の“エキナカ”商業施設「くるふ」の整備が進んでいる。従来より面積は1.4倍に拡大し、飲食店など44店舗が店を構える。開発担当者に話を聞いた。

人気コーヒーチェーンなどが出店

2月9日、JR福井駅西口を訪れると、一階部分はガラス張りに変わっていた。整備しているのはエキナカ商業施設「CURU-F(くるふ)福井駅」だ。

整備中のエキナカ商業施設「CURU-F(くるふ)福井駅」
整備中のエキナカ商業施設「CURU-F(くるふ)福井駅」
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「CURU」は「来る(訪れる)」を意味し、「F」は「Familiy(家族)」や「Future(未来)」、「Fun(楽しみ)」など複数の思いが込められている。
以前の商業施設、プリズム福井を解体した跡地に新設され、面積は1.4倍に拡大する。

「スターバックス」入店予定地に設置された丸い看板
「スターバックス」入店予定地に設置された丸い看板

コーヒーチェーン「スターバックス」の入店予定地には、特徴的な丸い看板が設置されていた。カフェや飲食店、お土産販売コーナーなど44店舗が出店する。

以前より“地元住民が楽しめる駅”へ

開発を担うのは金沢ターミナル開発で、JR金沢駅にあるショッピング施設「金沢百番街」の運営実績がある。福井の狙いを聞いた。

金沢ターミナル開発・三田康一朗さん:
これまでのプリズム福井は、福井県民からするとお土産を買うところのイメージが強かったと思う。くるふ福井駅はファストフード店のような気軽に入れる店があり、今まで以上に地元のお客様さまにも楽しんでもらえる施設になればと思います

ガラス窓を多く設置することで、施設内のにぎわいが外からでも見えるようにこだわったという。また、福井ならではのデザインも取り入れている。

金沢ターミナル開発・三田康一朗さん:
福井は羽二重織物が有名。重ね合わせるデザインをいろんなところにあしらっている

福井駅西口の複合施設「ハピリン」と、東口の交流施設「アオッサ」をつなぐ通路は、木の温かみを感じさせる空間に生まれ変わり始めている。

金沢ターミナル開発の三田康一朗さん
金沢ターミナル開発の三田康一朗さん

金沢ターミナル開発・三田康一朗さん:
幅広い年代に合わせたスイーツや洋菓子に力を入れた。飲食店についても、今まで以上にサラリーマンの飲み需要に対応できるよう、お酒を楽しめる店をラインナップした。家族で気軽に楽しめるファストフードも用意している。これからどんどん盛り上がる福井を体感してほしい。

男性2人組:
楽しみですね。駅の近くにいるので、大学の友達と飲みに行きたい

長年、福井駅に訪れている女性:
子どもの頃はよく遊びに来て、駅前はお祭りのように人がいっぱいいた。昔は駅前に買い物に行くのがステータスで、買った商品はみんなに誇れることだった。中心は駅なので、人が集まる場所になればいいなと思う

くるふ福井駅は、北陸新幹線が福井に開業する3月16日にオープンする。

(福井テレビ)

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