「友達が近くにいる!」。
そんな気持ちが伝わる犬の行動が、X(旧Twitter)で話題となっている。
どうした思って降りたら玄関見つめてました。
このようなコメントを投稿したのは、ゴールデンレトリバー・セナくん(オス・3歳)の飼い主(@mofusenna)さん。部屋でテレビを見ていたところ、どこからか普段はあまり鳴かないセナくんの「クゥ〜ン」という鳴き声が聞こえてきたという。

声の場所に向かうと、セナくんは玄関のドアを見つめていたそう。不思議に思っていたところ、ここから意外な展開が。飼い主さんのもとに、近所の友人から動画や画像が届いたという。

そこには友人の愛犬である、ゴールデンレトリバー・ラックスくん(オス・3歳)の姿が。実は飼い主さんの自宅前に遊びに来ていて、ラックスくんがドアを優しく“ノック”していたのだ。

飼い主さんがこの状況を投稿すると「姿が見えなくてもわかるんですね」「そりゃ早く会いたいですよね」といった反応が寄せられ、2万5000以上のいいねを集めた(2月6日時点)。
ちなみに、セナくんは感情が豊かなワンちゃんとして以前も話題となったことがある。
(参考記事:壊れてしまった「お気に入りのおもちゃ」を心配そうに見つめる犬が切ない…その後を飼い主に聞いた)
ラックスくんとはこの後、会えたのだろうか。当時の状況や普段の関係性を、セナくんの飼い主さんに聞いた。
お互いの家の前に来たら動かなくなる
――セナくんとラックスくんはどんなワンちゃん?
セナはとても温厚です。例えば散歩中に出会った初対面の子に吠えられても、優しく接します。ラックスくんはゆったりしていて、物事に動じない落ち着いた子だと感じます。

――動画などが届いたときの、セナくんの様子は?
私は2階に居たのですが、セナは1階にある玄関のドアの下に向かって、鼻先をつっこんで鳴いていました。匂いで(ラックスくんが来たことを)察したのだと思います。

――2匹の関係性はどう?この後はどうなった?
ものすごく仲良しです。お互いの家の前に来たら動かなくなります。匂いで分かるようで、突然ベランダに出ていき、身を乗り出して見たりします。(動画の後は)会えてはしゃいでいました。
セナくんに触れた夫婦がラックスくんを
――セナくんとラックスくんの出会いは?
セナが1歳くらいの頃、近所を散歩していたら「(セナを)触らせてください」とご夫婦が向かってきました。ご夫婦も以前ゴールデンレトリバーを飼われていて「亡くなってからはゴールデンを見てもつらくて触れずにいた」と話してくれました。それ以来、初めて触ったのがセナだと。
その後に、ご夫婦がラックスくんを家族に迎えることになり、偶然にもご近所で自然に仲良くなりました。そして、お散歩デビュー時期のラックスくんと出会いました。

――普段の関係性で印象に残っていることは?
特別なことは浮かびません。ただ、いつもお互いのお家まで行くとお互い気づくし、飼い主同士「今から一緒にお散歩行きましょう」などラインすると、それを理解したかのように玄関まで走って行ったり、同じタイミングで同じ体勢で寝てたり。どんだけ好きなんやろうって微笑ましいです。

――2匹にはどう過ごしていってほしい?
おじいちゃんになってもずっとこのまま仲良く過ごしてほしいです。
2階でテレビ観てたら、鳴かないセナが珍しく下でクゥ〜ンて鳴いたので、どうした思って降りたら玄関見つめてました。
— セナ🦮困り顔のゴールデンレトリバー (@mofusenna) January 29, 2024
そしたら友達ゴールデンの飼い主さんからこの動画が送られてきました。
友達が遊びに来てノックしてました😊 pic.twitter.com/JQHXbgVAoR
偶然が重なって出会ったセナくんとラックスは、今ではかけがえのない友達に。玄関ドア越しに反応したのも、強い絆があるからこそかもしれない。
(画像提供:セナくんの飼い主さん)