熊本・玉名市にある私立九州看護福祉大学が、公立大学への移行を目指し、玉名市に公立大学法人の設置を要望していたことが分かった。
玉名市の藏原市長は1月25日の定例会見で「大学は玉名市の財産」として、前向きな姿勢を示した。

ここ数年は定員割れ 九州看護福祉大学

私立九州看護福祉大学は現在の玉名市や荒尾市など、有明地域の市と町や県などが主体となって1998年に開学。看護や福祉分野の学生を育成する4年制大学で、現在は1学部5学科で1,197人が学んでいる。

1998年に開学
1998年に開学
この記事の画像(4枚)

大学によると、少子化などの影響もあり、ここ数年は定員割れの状況が続き、2022年度の定員の充足率は約9割だったということだ。

2027年4月にも公立大学に移行したい方針
2027年4月にも公立大学に移行したい方針

このような中、大学は公立大学への移行を目指し、1月11日に公立大学法人を設置する要望書を玉名市に提出。荒尾市や玉東町など、ほかの関係する自治体からも理解を得つつ、2027年4月には公立大学へ移行したい考えだ。

「玉名市の財産」と藏原玉名市長は前向き

これを受け、玉名市の藏原隆浩市長は「熊本県北部に唯一の4年制大学として存在する九州看護福祉大学は、玉名市の財産と言っても過言ではない。前向きに職員たちにも検討させていきたいと考えている」と話した。

前向きな姿勢を示す市長
前向きな姿勢を示す市長

玉名市では今後、外部の人間を交えた検討委員会を作るなど、態勢を整えた上で財政面の負担なども踏まえ、公立化の是非について判断していきたいとしている。

(テレビ熊本)

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。