日本マクドナルドは、原材料価格や人件費、物流費の高騰を受け、24日から一部商品の店頭価格を10円〜30円値上げした。ビッグマックの価格は「ビッグマック指数」として、各国の物価や購買力の目安とされており、世界で44位の日本は値上げ後も比較的安価といえる。
ビッグマックなどの商品を値上げ
日本マクドナルドは、24日からメニュー全体の約3割に相当する商品の店頭価格を、10円〜30円値上げした。
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「ビッグマック」は450円から480円に、「ダブルチーズバーガー」は400円から430円に、「チキンマックナゲット5ピース」は240円から260円になる(各税込み)。
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一方で、ハンバーガー、チーズバーガー、マックフライポテトなどの価格は据え置き。
原材料価格の高騰や、人件費、物流費の上昇などの影響が長期化していることを受けたものだとしている。
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今回の値上げで消費者は買い控えするのか、それとも気にしないのか、都内のランチ事情を取材した。
ある40代の人は「家計があるので、気になったりはしますね。高くなると他買わなきゃいけないのかなとか考えちゃったりします。そこにモスがあるのでモスバーガーに変えちゃってもいいかな。決まってるお給料なんで、値段が上がっちゃうと困ったりします」と話した。
20代の人は「最初エグチ(エッグチーズバーガー)とナゲットを単品で買おうかなと思ったんですけど、セットにした方が安いなと思ってセットにした感じです」と話す。
今後は他の店を利用するという人や、セットの料金は据え置きのため、単品での購入をやめたという人もいた。
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一方、こんな声もあった。
10代の人は「(買ってきたのは)スパチキとかダブルチーズバーガーとかです。(値上げは)そこまで気にならない。他のものも高くなってきているので、マックだけが高いっていうのはそこまで気にならない」と話す。
また、別の20代の人は「マックはポテトが好きなので、値上げされても買っちゃいますね」と話した。
日本の賃金の低さを問題視
近年のビッグマックの価格の推移を見ると、2000年は300円を切り、2005年は値段が下がり、今と比べると半額くらいの値段だった。
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年々値上げをしているが、世界的に見れば、日本の価格は決して高い方ではない。
2023年の「世界のビッグマック価格ランキング」を見てみると、1位スイス、2位ノルウェー、3位ウルグアイ、日本は44位。
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価格を見ると、スイスは約1120円、本場アメリカでは約810円と、日本の450円は世界では安い。
ビッグマックの価格は「ビッグマック指数」とも呼ばれ、同じ材料を使って作っているため、各国の物価やモノを買う力の目安として役立つと言われている。
今回のマクドナルドの値上げの要因の一つが、人件費の高騰。
日本の物価が海外と比べて低いのは、賃金が先進国の中で非常に低いことによる。しかし、最近の物価上昇に賃上げが追いついていない。
春闘では、非正規雇用者や女性を含む労働者全体の賃金上昇が期待されている。
(「イット!」 1月24日放送より)